南イタリア横断記 🌶ロッサーノからレッジョdiカラブリア🌶
畑道を進んだところにある、駅からも遠い家だから
今日はどこまで進めるのやらと思いながら色々検索していると、
ロッサーノ駅からシチリアに渡るギリギリ手前の町レッジョデカラブリアという町まで一本で行ける電車を発見。
そこで一泊、次の日シチリアに渡って、すぐに空港に行けなかったとしてももう一泊猶予があるから絶対になんとかなるでしょ!こりゃ成功が見えたわ!
と思い、
とりあえず家から駅までどう行くかを考えたけど
試しに宿のホストに「車ないから駅まで送ってくれたりする?」って聞いてみたら
「もちろん!何時が良い?」ってあっさりオッケーだったから田舎の優しさにまた感動。ここに泊まって正解!
その出発時刻までの間は近くの川まで歩いて、
天気は良いのに空気が澄んでいて風は少し冷たくて、北海道みたいな気持ちよさだなーと思いながら歩いた。
メキシコの田舎も思い出すこの海のそばで、さびれたかんじとゆうかこのかんじ…。車が丸焦げなのはなぜかわからない。もしかして治安悪いんか?
でも怖い感じもとくにしない。
そして川までついたから折り返そうと思ったんだけど
川は、なかった!
すっかり干からびていて。
こんな大きな海のそばに
海に続く川が、マップにでかでかと乗っている川が、干上がってしまうこともあるのね。
そのあとホストに駅まで送ってもらうと、
電車のチケットが機械でなぜか買えなくて、現金もクレジットカードも入れられない状態になっていたからイタリア語しか話せない周りのおばさんおじさんたちに「どうすんのこれ!」って愚痴ってみてたけど皆よくわかってなくて、助けようとしてくれてるけど、どうにもならない。
人がいる受付もなかったしスタッフもいなかったので、
もしチェックが来たら「トライしたけど無理だったんだもん」って説明することにしてもう買わずに乗るしかないなと思っていた時、おでこにピンクのバンダナを巻いた黒人が話しかけてきた。
そしてその人がマシーンを見て名前や電話番号を入力する画面に促してそれを入力すると本当にカードや現金が使えるようになった!
今までそうゆう機械でそんな入力が必要だったことがないから正直「そんなんさせても無駄だよ。買えないんだよ!」と思いながらやってたから、ほんとにそれが必要だったのびっくり!
どうやら今回のような、普通の安い鈍行列車とは違う特急列車の場合にはチケット購入にこの入力が要るみたい。
教えてくれた黒人はヨロって名前で、それが買えた後もずっと帰らず話して、その電車が遅延したからその間近くのカフェに連れてってビールを買ってくれて、そのあと近くの公園で散歩までした。
いや電車どんだけ遅延すんの。
大きい荷物を持ってくれてても余裕そうなゴリラみたいな体型で、ボクサーをやってるらしい。
ボクサーにしてはむしろゴツすぎるんじゃないかと思ったけど。
そのあと駅に急いだら私の荷物の他に1リットル水を抱えた私もかつぎあげて、私ごと全部持ったまま駅まで送ってくれた。ゴリラすぎる!
おかげで無駄に駅に張り付いてることなくロッサーノ散策をギリギリまで楽しめて駅に戻ったら丁度電車が来ていて乗れた。
そこからしばし車窓から〜の旅。
南イタリアの長靴の外側の海のすぐそばをずーっと西へ走る。
こんな景色たちを見たり二度寝したりしながらのんびり4時間近く乗っていたのかな。
そしたらシチリア手前の港町レッジョに到着。
電車の移動中に泊まるところも予約。エアビーに出ていた「町ではじめてのホステル」だというところ。
到着するなり、
メガネが分厚すぎて目が大きくなっちゃってるコミカルな顔の小さいおじちゃんがイタリア訛りだけど流暢な英語で出迎えてくれて、ふざけてるのかと思うほど言葉数多く色々説明してくれた。
明るくて見た目も喋りも面白いこのおじちゃんの評価がレビューでも高かった。
シンプルで清潔な白い2段ベットが詰まったお部屋に案内されたけどその日は他にその部屋の客がいないらしく部屋全体貸切。ベットがたくさんあってトイレやシャワー付きの個室を借りられたようなもんでラッキーでした。
そしてこのビルがまた懐かしの!
古ーいエレベーターで。
ケージみたいなのの中をタンスみたいなエレベーターが昇り降りしていて、乗る時は毎回そのケージのドアとエレベーターのドアを自分で開け閉めして乗り込むタイプ。
日本でこの手動扉のエレベーターってあまり見ないけど柴田が過去に住んでいた新大橋のアパートはこのタイプだったんですよねー。あっちは引き戸?横にスライドする襖みたいな扉だったけど。イタリアでは古い場所ではよく見る。
こ暗い中をギシギシとエレベーターがあがってきて
ボタンの赤だけ光ってガシャンっと到着。
ホラーすぎた、、怖かった、、、
このホステルは地上階がレストラン?カフェバー?になっていて、宿泊者は10%オフで食事ができる連携プレイ。
なのでそこで南イタリアっぽいアンチョビとパン粉のパスタを食べたんだけど、正直食事のレベルは高くない。
サーブも早すぎたからインスタントかな?と思うレベル。
しかもここもハエがぶんぶんしつこい!イタリア、ハエめっちゃ多い。東南アジアで食事してるんですか私?
ただ、なんか辛いものを出してと言ったら
やっと出てきたよーー!カラブリアチリー!!
会いたかったよー!!
出してくれたサルサソースと唐辛子。唐辛子は辛いのと普通なのがまちまちだったけど、それでもちゃんと辛いのが少し食べれただけでも幸せーー!
そんな頃、前日のドライバーだったフランシスコからテキストがきて、「トーストに塗る辛いペーストはンドゥヤ(nduja)だよ」とか教えてくれた。
ンドゥヤて。
ンから始まるものがあるんだなぁ。イタリアじゃ、しりとりで終われないね。
その日のうちに確認がてらフェリーターミナルに歩いていって
シチリアに渡るチケットを買えるようなら買ってしまおうと思ってたけどチケットオフィスは残念ながら閉まってた。
でもそこでパーキング管理をしていた女の子に聞くと乗る時に直接きて買えば問題ないよと。船のタイムスケジュールも見せてくれた。
そしてその子がマルタ島で英語の留学をしたときのルームメイトが日本人の「みひろ」ちゃんで、一緒に寿司を作ったという話をしてくれた。日本人だからって寿司なんか作れるか?!と思って写真を見たら海苔巻きだった。
仕事終わりのおじさんとオーストラリア出身の男の子も合流して皆で話していたら近くの美味しいアイス屋さんと、カラブリア唐辛子製品が買えるお店と、メッシーナに渡ってから食べるべきものの名前などなどいろんな情報もーらい☺️
夜はレッジョの街をぷらぷらしたらなんかエレクトリカルパレードのような広場があったりお城でコンサートしていたり屋台でお菓子を売ってたりアイス屋さんが盛り上がっていたり…深夜までにぎやか。
しかし皆ドルチェ(スイーツ)が大好き。
私はスイーツで糖質摂るなら米食べたいしビール飲みたいし…
チョコと生クリームをたまに食べたくなるけどほんとにたまに。
でも名物と聞いてたらここまで来て一度は食べておくべきなんじゃないかとか思って。。
このあたりでの最初のトライが
翌朝のこれ
これは難易度高い。
夜中にたくさん食べてる人を見かけて、ぱっと見でもボリュームやばかったから流石に深夜に食べるもんじゃなくない?と思って翌朝起きてチェックアウトのあとにお腹からっぽからのブランチとして買ってみたんだけど。
アイスを3つ選んで、それを切ったパンにたっぷりはさみ、生クリームまで乗っけて出てくる。
私はフレッシュミルクとピーナッツバターとベリー系のチーズケーキのアイスクリームを選択。どれもパンに合いそうだなーって。
朝はお腹空いてたしガブガブと外側から食べて生クリームとパンを同時に食べる背徳感に満足したけど、
パンに辿り着いて数口で、もうギブ。やっぱり大きすぎる!
美味しいアイスクリームだけど、パンは揚げパンとかでもないしホカホカでもないし普通にパサついた常温のパン。
観光地グルメに誘惑されて全部食べれもしないのに買ってしまった自分を叱った!
そして前日フェリー乗り場で教えてもらった地元土産屋に行って、やっとカラブリアの唐辛子購入。
例のンデュヤもあったし、辛口の豚肉やソーセージ、ハバネロ90何%みたいな
多分相当刺激的な激辛ペーストまであって、見てるだけでヨダレがたまる。
ローカルプライスで市場で買うようなのを求めていたからお土産買う感じのここはちょっと違ったんだけど
店主はスーパーにはこれらは売ってない!って言ってた。それにフレッシュ唐辛子を売ってる市場があったとして行ける時間があるかもわからないし とりあえず買っておいた。
写真にはないけど辛いサラミと、
チリだけのペースト、豚肉とかも入ったンドゥヤ、ハバネロの1番辛いやつ。この攻撃的なハバネロはだいぶ心強い。たぶんほんの少しつけるだけでいい仕事するだろうから小さいけど長持ちするんじゃないかしら。
ンデュヤはさっそくその日のランチでパンにつけてみたけど家庭で愛されてるだけあって、辛さは★⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎。
たっぷりつけて食べ続けるとうっすら辛さを感じる程度。
でも癖もなく食べやすいから目玉焼きとトーストとこれだけでも朝食に使えそう^_^
そして前日夜に見た教会とお城にはいって登ってみる。
あパノラマビューーーーーー🥳
シチリアに渡ったところの町メッシーナで一泊した場合、翌日そこからパレルモに行くバスを確認して、問題なさそうだった。
でも、メインの街に泊まって進むのは面白くないよなー、どこか一泊で行けるくらいの田舎はないかなー、とか考えている時にカウチサーフィンからのお誘いで1人のローカルの子と合流。
今日はまだ時間あるし天気が良いから泳ぎたいって言ったら、この町のビーチは良くないから今日のフェリーの時間を気にしないならシッラまで泳ぎに行こう!と車で少し北のビーチに行ってくれた。
しかもそっちの方にももうひとつ港があってそっちならメッシーナまで渡るフェリーが24時間出てるらしい。
到着したシッラのビーチ、すっごくきれい!
そこでビールを飲みながら寝転んだり泳いでいると、やっぱりわざわざ移動して町で泊まるのがアホらしくなった。
カウチサーフィンの子はローカルでたまに自分の家も貸し出してるから、今日の移動やめるならうちの3階があいてるから泊まってってもいいよ、と!
そうするとその日中にはシチリア側に渡らず、翌日一気に
船でシチリアに渡り→そこから最西端のパレルモの街までバスで移動し→そこからさらに空港が少し離れてるから空港行きのバスを見つけ→21:30の飛行機に乗る!
をミスらずにやらないといけなくなる。大丈夫か…?
大丈夫でしょう!今日は移動を気にせず快晴を楽しむ!!
そう決めた19日。