見出し画像

7€✈️でモンテネグロ


【前回まで】
長めのイタリア旅からZagrebに戻ってきたのも束の間3日間だけチェコへ出かけた柴田。好みすぎる美味しいチェコビールでお腹を膨らませ、美しい空間に惚れ惚れし、天文学が学びたくなり、天気の悪い時間はセックスマシーンミュージアムやフランツカフカミュージアムでも過ごし、またZagrebに戻った…



次はどこに行こうかと飛行機を検索していたらここクロアチアから近いモンテネグロという国行きが7€だった。

7€て。どうやったら1人千円以下のチケットで飛行機が飛ぶのやら。しかし帰りの便は250€
なにその開き。それなら行きが無料でも往復では取れないよ😂

バスだと片道60€くらいだから、行きを7€飛行機、帰りをバスにして…まぁそれならギリ…行っちゃおう!

ブラブラカーがあれば絶対もっと安いのにはすがにモンテネグロからザグレブの車は無さそうだった。

とりあえず安いからすぐに行きのチケットは買って、モンテネグロがどんな国なのかもよく知らないけど飛んでみた。

モンテネグロ到着



モロッコ以降、
なんというかイタリアやスペインやチェコとか、普通のヨーロッパの街というかそれぞれの個性はもちろんあるんだけどあんまり異国感を感じない場所ばかりだったんだよね。
でもモンテネグロは空港についた瞬間から違った。

まず、空港だというのに夜に着いたらそこから市内まで行くバスがない。地下鉄もない。

夜といってもまだ9時くらいだけどバスが無いってそんなことあんの?と外で唖然とした私にタクシーの運転手たちが声かけてくる。
はいはい、私はタクシーなんぞに乗らんよ、てか乗れんのよ、といつも通りあしらって、バスが無いならボルトかウーバーでも呼ぶかと思ってもそれも無い。そしてタクシーの運転手がまた説明しにやってくる。

「バス停はここから遠いからバス停に行くにもタクシーに乗るしか無いんだここからは。市内に行くの?全部同じカンパニーで値段決められてるから一緒だよ、12€」

たしか、12€だったと思う。 

市内は地図で見る限りそこそこ遠かったから、その値段を聞いて、あれ?タクシーだけどその値段ならまぁいっか、という気になった。どっちみちそうするしか無さそうだったし。

それバス停までじゃなくて私の宿まで送ってくれる値段なんだよね?ともう一度確認をして、
声をかけてきたその運転手の車に乗った。

向かいながら運転手は早速フレンドリーな会話、そして連絡先交換を求めてきて、次の日に海の方が見たければ連れて行くよ、君のためなら明日は仕事休むよ、とか言ってきた。
そして女性に年齢を聞く。

この一連の軽さですでにモロッコとかトルコとかの、違う文化の国に来ました感がじわじわ。

そして宿らしきところに到着するとホストが門のところまで迎えに出てきてくれたんだけどその景色もまたヨーロッパの町らしい町ではなくて面白かった。建物が、低い。

テンションあがった

石造りで、田舎なかんじで、宿の周りは道路という道路じゃなくて古い島のようなかんじ。

そのあと早速少し夜の散歩に出かけたら、少し離れると道路はあったし食堂みたいなのもチラホラあったけど、こんなにちゃんと違う空気を感じられる国に来れちゃったのねーっと楽しくなる雰囲気だった。

到着が遅くなるのはわかってたから一応辛ラーメンを持参していた私はレストランを見つける必要はなかったんだけど中心部まで歩くとまだあいてるマーケットがあったのでお水やビールやツナ缶やネギとか、ついでにお惣菜たちも買ってみた。

この時にお惣菜を測って値段つけてくれるおばちゃんが英語わかるとは最初から思っていなかったけど指差しでどうにでもなるので注文していて、唐揚げみたいなものを「これチキンですよね?」って確認したら急に後ろから若い女の子がこっちの言葉でおばちゃんに同じことを確認。

そして私に英語で「チキンだよ、それで大丈夫。なにか困ったらなんでも私に言って!」と言ってきた。そのすごいドヤ顔が可愛くて早速気持ちがほっこりしながらお礼を言った。

宿のホストも親切でフレンドリーだったし田舎あるあるだけどここの人たちもどうやらピュアで優しそうだ。
そしてレジではお会計を二度見。だって、合計が4€ちょい。

待って、出来合いのパスタとフライドチキンと大きなお水とツナ缶とネギとビールも2缶買ってますけど私…
イタリアやスペインならツナ缶とお水買っただけでも超えちゃいそうな4€。ザグレブと比べても、完全に物価が安かったYahooーi\(^o^)/ 
モンテネグロ最高ー! 😂

だれもいない帰り道でも不思議と怖くない平和な空気


宿も安かった。一軒家のシェアハウスではあるけどシェアルームではない。プライベートのバスルームがついている、個室。 

キッチンのある最初の部屋は供用だけどその日は他の部屋の人には会わなかった。

3人泊まれるね
キッチンルームも綺麗

けどこのキッチン、何か足りなくない?



そう、流しがないの。

生板や包丁や鍋とか調理道具はあるからここで辛ラーメン作ろうと思ったのに、まさかの水や洗い場がないって、どゆこと???

と困惑しつつも部屋のバスルームまで野菜や鍋を持って行って洗って、ここに来て調理。
なんか不便だなぁと思っていたら、少ししてからこの家のドアの外に大きい流しがあるのを発見した。流しだけ屋外なのね、面白い!

ちゃんと新しい設備も整った綺麗な家ではあるのにこうゆうところやトイレの作りやシャワーの位置とか元の作りが予想と違うものは多々あって、こちらの暮らし方の歴史を感じられる。


翌朝からまだその日の宿も行き先も何も決めてなかったけどとりあえず到着したこの町も一通り見ようと荷物を置かせてもらってふらりと外出。
そのときもキッチンルームに荷物を置いただけで、そのドアと門は常に鍵があいてるからいつでも好きに取りに戻ってきてイイと言われ、治安の良い田舎なんだなと思う。

クロアチアにいるときも、ザグレブだとさすがに一応鍵かけるけどブラチ島では家のドアも全部開けっ放しで出かける。ビーチに荷物置いたまま近くの洞窟まで泳いで行って昼寝したりもするし、自転車も鍵をかけずにどこかに一晩置いておいて次の日取りに行ったりするけど盗まれたことはない。住人同士皆知ってる島だから。

海外にいると気を抜いてたら盗まれて当然だし普段は日本にいる何倍もそのへんの意識を高めないといけないもんだけど、こうゆう東京よりも安心していられる場所もたまにあってほっとする。


なんせ交通の情報がいっさいGoogleマップに出てこない不思議な町なので古いやりかた(直接駅で人に聞く)確認するしかないということで、
夜に海沿いに移動するにしてもタイムスケジュールを知っておきたかったしザグレブに戻る方法も考えないとなのでまず駅に向かった。

というのも今回は帰っておかないといけない日のリミットがある
もうすぐ私の誕生日だからイタリアの友達がイタリアで祝うと招待してくれていて、もうそこに合流するためのバスを予約しちゃったからだ。
それを逃さない時間には帰ってないといけない。

その駅のキヨスクで目に入ったSIMがまた二度見する安さ。物価安いのってこうゆうものまで安くなるの?!
丁度シムが切れててWi-Fiがあるとこ頼り生活になってた私は早速このツーリストプリペイドを購入。
全ヨーロッパで1ヶ月インターネット使い放題に近い500GBで15€。

完全にそういう説明だったし、売ってくれたお姉さんも英語がペラペラだったからお互いの認識は間違いなかったと思うんだけど、結果的に言うとモンテネグロを出た途端にウンともスンとも言わなくなった。

モンテネグロにいる間しか使えないとわかっていたら勿論、少なくとも15日で10€のほうを買ったけど、お姉さんが「クロアチアでも他の国でも問題なく1ヶ月の間なら使えます」と言ったから30日のほうにしたのに。

このあともすぐ移動するからイタリアでもクロアチアでも使えるよねと念押しで確認したから、お姉さんもその認識だったことは間違いない。 

間違って違うSIMを売ってしまったのか、そもそもお姉さんの認識が間違っていたのか。

結果3日程度のために15€払ったことになっちゃったけど、そこで買った瞬間からモンテネグロ内ではずっと気にすることなくサクサク使えて便利だったしここで1ヶ月過ごす人は最高だから覚えていてほしい。日本でバカ高いWi-Fiとか借りてこないで!

そしてバスの受付にも英語ペラペラな人が1人いて色々教えてくれた。
海のそばのコトルにもブドヴァにも毎時間バスが出ているし夜まであるよと。そしてザグレブ行きのバスは2日に一本あるよと。ちなみにKosovoという国にも寄れるか考えていたからそこ行きもあるか聞いてみたら、あった。
あったし、KosovoからZagrebは毎日バスがあるのを確認済みだったのでそちらに行くこともできたけど、さすがに時間タイトすぎるよなと今回は大人しくモンテネグロだけに留まる。

そして受付の人はbusticket4you的なURLも教えてくれて、そこでバスの時間確認やオンラインでチケットを買うことも出来るらしい。


さてなんの問題もなくなった私はまた太陽の下に出てぷらぷらお散歩。

さっそく巨大な市場に出くわす。
やっぱりモロッコとかの市場みたいな混沌とした雰囲気があるし、安い。
でもモロッコとかほど観光客にがめつくアピールしたり値段を釣り上げようとしてるかんじも呼び込みもない。市場なのにやたらとおっとりしていて静かだし商売っけをあまり感じない不思議な場所。

3泊くらいあるのに、着てきた一着だけで着替えをなにも持ってきてなかった私は(忘れてた)、
寝る時もそのデニムのワンピースを着て寝るのはいやだなぁ、裸で寝るのもダニに噛まれそうでなんだかなぁ、なにか寝巻き用にもう一着は持ってくるんだったなぁ、、、
と思っていたところだったから5€の大きなTシャツを1枚買った。

偽者だろうけど5€や10€で並んでいるTシャツやスウェット達が全部ブランドのロゴ入り。やたらとブランドを持ちたがるのも発展途上国っぽいよね。

頭の両側刈り上げて玉ねぎみたいな髪型した男の子がブランドのスウェットセットアップしてて、女の子は長い髪を高い位置でポニーテールにしてブランドバックを持つ(どちらもブランド品は偽物だと思う)はこうゆう国どこでも大量に見る若い子スタイル。

私が買ったその安いTシャツにもナイキのロゴが入ってた。その市場で、丁度なくなっていたメイク落としやリップも購入。モンテネグロを出る前に!安い国で日用品を買っておこう!

こうやって買い物している時も女の子たちがすごく自然で親切な接客なんだよね。居心地良い。

通りがかりのパン屋さんで100円もしないピザパン買って食べながら歩いたけどこれも柔らかくて普通に美味しい。いくつかの店先で飼い主を待つ犬達を見たけどこの子たちも繋がれてない。

繋がれてないのに店の前でちゃんと待ってる!お利口さん。


お散歩してたら綺麗な公園もあるし、橋も、川も、、手頃なレストランも石造りで可愛いし、、

のほほんとしてて好き。

大きな教会も見つけた。

キンキラキン。金なのも、教会自体の作りも、絵のタッチというか顔つきも、やっぱり中東混ざってるような雰囲気あるよね?


天気も良く、なかなかに暑いから上着も全然いらなくて、橋から見えた川は緑色で澄んでいて…
つい川まで降りていって入ってみちゃったよね。

そのあと足が乾くまで川の石ころビーチでゴロン。気持ち良い☺️

こりゃあもう早く海のそばに行きたくなってしまった。この町も一通り歩き回ったし、荷物取りにいって移動しますか。


なんか地図で見るとすごく可愛い海の町だったからコトルに行くことにしてバス停で直接チケットを買って向かいながらコトルにあるゲストハウスも予約した。海の目の前なのに1400円くらい。

移動中の時間を使えるからやっぱりインターネットあると便利。

バスの窓から暮れゆく太陽を眺めてウトウトしながら到着。

山と海が同時に見えるかっこいい景色きたーー

わくわく



次の記事はコトルの1日 ☺️

いいなと思ったら応援しよう!

旅人Chihiro Shibata
よろしければサポートお願いします! また旅に出るときちょっとでも安全な旅資金および今夜のビール代にさせていただきます。できたらドローンも買いたい! 旅先でのお仕事依頼もお気軽にコメントください🕺