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ポンペイから激辛唐辛子を求めて【カラブリア地方】へ

話を戻して最後は5€ですんだポンペイの宿。

最後の日は泊まってるドイツ人のおばさたちや前に泊まってた学生やオーストラリアやアメリカの若い男の子たちとで皆でわいわい庭で飲んだ。

蚊がやばいよ!蚊は日本人女を愛しすぎてるよ!と刺されすぎてあちこち膨れた肌を見せていたらイタリア語しか話せないおじいちゃんがこの葉っぱを持ってきてくれた。

見づらい🤣

蚊が嫌いな臭いらしい。レモングラスみたいな良いニオイがする。
皆で体に擦り付けたりかじって潰してから体に塗ったりしてみた。効いたような、効いていないような。

そして葉っぱといえば宿のオーナーとスタッフは揃ってウィード吸いすぎてぶっ飛んでる😂 
イタリアのこっちのほうはお酒はあんまり好きじゃないけど葉っぱは好きだよって人多いかんじする。ゆーてどうせビールもワインも飲んでるけど。


「ビールじゃすぐお腹いっぱいになるしなかなか酔っぱらえない。飛べない。葉っぱならお腹いっぱいにならないし、ちゃんと飛べるし、次の日に二日酔いになったことがない!これが最高だ!マリファナ、gooood!お酒、Noooーーっ!」ていうことを4回くらい力説してた😂

あまりにへろへろで変な喋りばかりしてるから、他の宿泊者たちは呆れて笑ってた。
ハイなオーナーが眠気の限界が来たのかその場を去ったかと思うと、さらに飛んでるスタッフに交代。

「マトモな状態の働いてる人が誰もいないってどーゆーこと?!なんなんこの宿?!」って皆で爆笑しつつ、若い子もおばちゃんも一緒に真面目なディスカッションもしてる。

ああゆう、国の感覚の違いとか宗教とかの話をするのはドミトリーとか民泊に泊まる有意義なポイントだとおもう。

そのあと部屋に戻ったらおばちゃんがトイレに閉じ込められて鍵も触ってもないのに閉めただけで開かなくなったとかいって、皆で引っ張ったりしてもあかなくて、
まさかの一番キマっちゃってて誰一人助けることが出来なそうなあの男が助けにやってきた。笑

腐ってもここのスタッフ。このドアの問題には慣れてるんだろう。よじのぼって入って内側からあけることに成功した。
だれかが「こいつが助けにくるの?!ねえ誰が彼を呼んだの?」とか言ってて、でも
「あけれたんかい!」って笑い転げて、
楽しい夜だったな。

翌朝例のポンペイタウン散歩で教会を見たりしたあと電車でSarnoという駅に向かった。
そこで待ち合わせ予定のブラブラカーの今回のドライバー・フランシスコは朝からコロナのテストを受けていて遅くなると連絡がきていたから私もゆっくりめに行って、Sarnoでも駅の隣のカフェでビール飲みながら待ち。

すでに田舎でこの時点で英語がわからない人100%になった。

でも田舎のフレンドリーさも重なるからイタリア語のみで必死で話しかけてくる。笑  ここもこの時間だけじゃなく泊まりたいかんじののどかさと景色のかっこよさだったなぁ。

ビール一本飲み終わったあたりでちょうど現れたフランシスコは病気の父親をサプライズ訪問するためにローマから車で旅しながら南下していて、今回乗り合いリクエストがあったことに驚いていた。

「通常こんなところに行く人はいないけどほんとにここに行きたいの?!それはたしか?!??」ってなっていて。

「20日までにシチリアのパレルモに着かないといけないから早く南に行く必要があるの!どこでもいいけどあなたの到着地の近くで安く泊まれるとこを探す!」

「おっけー!それは僕も冒険者の旅を助けたい!一緒にどの街で降りるといいか見ながら行こう!道中ビーチとか素敵な町にも時間があれば寄れるかも」

「最高!れっつごーー!」

ってなかんじで、私たちはカラブリア地方のドライブパートナーになった。

しかし病気の父を気にする必要があるから、とわざわざコロナテストまで受けに行ってたのに私と合流するなり挨拶のハグとほっぺにチューーーっ。それはいいんか?😂

天使きた
虹でた

道中は話したり歌ったり音楽を聴きながら景色が素晴らしくてとても爽快ドライブ。

フランシスコも物語を書いたことがあって、それが流行って有名な俳優が演じたがったのでその俳優と芝居を作って
病院や施設をまわって子供たちに見せているんだそう。

私も書き物と俳優には携わり気味だからその話も面白かったけど、今回の一人旅、ほんとによく作家と俳優に出会う。こんなに多い職業なんだっけ。

なんかそっちも真剣に新しい挑戦に取り組めと言われているみたい。。

そして南へ進みながらロッサーノという海の田舎町かその近くの交通の便の良い町かどっちかに私が泊まるのが良さそうな流れになったのでそのへんの宿検索を始めると、20€弱の、のそのへんでは最安値の宿が丁度ロッサーノにあった。

明日私が一人でまた電車かバスでシチリア方面に移動するのを考えたら街に降ろした方がいいんでは?というフランシスコの提案だったけど、
私は街歩きよりも田舎の海のそばでまったりするか、山の奥の小さな村とかに泊まりたい気分だったのでその気分を優先した。

宿は住所が正確じゃなくて指定されたポイントにはそれらしき建物はなく、
「住所教えてよ!マップで指定してくれるか。近くにきたと思うけど…」ってホストに連絡したら、

「正確な住所はないんだけど、きみがわかるように写真を送る!」

と言って、送られてきた写真がこちら。

わかるかい!!! 🤣

フランシスコとこの案内を見てわかるわけないだろと爆笑してたら、奇跡的に見つけた。笑


ホストとフランシスコがイタリア語で会話して鍵をもらい、その家のドタが屋根に引っかかってあかなかったのでキコキコと屋根を広げてからドアを開ける時も二人して爆笑してて女子高生ばりの笑いの浅さだった。

でもホストは英語がわからないけど、おもてなし精神たっぷりの人だったし、部屋は綺麗で快適だし、ジュースやお水もプレゼント!って用意されていて、ここもできることなら1週間はだらだらして過ごしたかった。

テラスもついてるし
キッチンも軽食もある

近くのパブでフランシスコとマルゲリータ食べて乾杯してから、ばいばい!


ほんと良いタイミングで車が見つかって短時間でかなり距離が稼げた日だった!

それにバスや電車ならこんなに行きたい場所を探検しながら決めて宿の前まで送ってもらうなんてできないからね。柔軟に到着地を変えてくれる車があると全然違う。

私が南に急いだ理由は20日に パレルモからピサ行きの飛行機に乗るためだけど、もう一つには「激辛の唐辛子がカラブリア地方にならあるらしい」という情報をいただいたから。

ヨーロッパ旅で辛いものに出会えないことにもう発狂しかけていて割高の韓国麺を買い漁っていた私の目がギラーーン!とした情報だった。
それ以上調べたりなんかしたわけでもなく、とりあえずカラブリア地方を通ってシチリアに行けば激辛に出会えるだろうと期待した。

そしてこのときのドライバーの両親もカラブリア出身だから激辛唐辛子を作ってるらしく激辛に近づいた実感!

夜にピザを食べたお店でお願いした唐辛子もまぁまぁ、少しピリッとしてたので、まだまだではあるけど来てる!
地域によってこんなに味の好みとかも違うのって面白いし

筋肉や寒さや臭さとか、あらゆる面で日本人より強いイメージのヨーロッパ人が辛さには繊細でアジア人より弱い場合が多いこと自体も面白い。

さて一人になって明日はロッサーノからどこまでパレルモ空港に近づけるか、この時点で17日の夜が明けて18日に突入した。

ピサ行きの飛行機はパレルモから、20日の21:30発!!

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旅人Chihiro Shibata
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