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また銀河鉄道の夜を買ってしまった
少し前なのですが角川文庫さんから刊行された宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を購入しました。
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購入の決め手はカバーでした。めっちゃ可愛いくて書店で一目惚れしちゃいましたよ。
この絵を銀河鉄道の夜のカバーに持ってきたのがセンスいいなと思ったんですよね。銀河鉄道の夜って青色の表紙が多いので緑色を持ってきたのは斬新で目を奪われました。それでも綺麗で懐かしくて少し寂しいあの作品の世界観とはちゃんとマッチしていて、この物語を表現する素晴らしいカバーだなと思いました。(恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、上野リチさんというデザイナーの作品だそうです)
ちなみにこの本、カバーイラストだけでなく仕様もなかなか凝ってて、箔押しも綺麗だし、用紙も手触りのいいものを使われています。銀河鉄道の夜って大体他に短編がいくつか入っているのですが、これは「銀河鉄道の夜」と「よだかの星」の2つしか入ってないのでめちゃ薄いのもサクッと読めていいなと思いました。
いやー、銀河鉄道の夜、実はこれで3冊目なんですよね。
実は先ほど紹介した角川文庫の他に僕は集英社文庫から出ているものと新潮文庫から出ているものを持っています。
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真ん中のは集英社文庫から出ている浅田弘幸先生がカバーを描かれているものです。実は僕、この絵に惹かれて初めて銀河鉄道の夜を読んだんですよ。当時テガミバチの大ファンでして、そこの世界観とも通づるところがあってぴったりだなぁと。
右のは新潮文庫版の銀河鉄道の夜です。こちらは紺色の用紙をバックに銀の箔押しという夜空に輝く星を表現するような美しいカバーです。夏の文庫フェアとかで各出版社が芥川龍之介や太宰治の名作をおしゃれなカバーでよく復刻しているのですが、宮沢賢治もよくラインナップされるので毎年楽しみなんですよね。
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いろんな感情がぶわわーっと胸に押し寄せてきます。
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書かれているのも個人的にはポイント高いです。
当たり前ですが中身はどれも宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」です(一緒に収録されている短編は違いますが)。でもカバーが変わると印象も変わるなと思います。特に浅田先生のカバーはそれまで手にすることがなかった層にも届くきっかけになったんじゃないかなと思います(僕がそうだったように)。
小説って良くも悪くも頭の中で展開されるものなので、それをどうやって目に見える形に持っていくかというのは、それぞれに違いが出て面白いなと思います。
僕もイラストレーターのはしくれとして物語を絵で表現させていただく立場の人間なので、魅力的なイラストを描けるよう精進していけたらと思います!
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