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【イベントレポ】写真展を通して、「自分がやりたいことがわからない」と悩む女の子への伝えたいこと

前回に引き続き、写真展を開催する三浦えりさんのイベントレポート第2弾です。


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グラレコ:しゅずいゆか

スピーカー

三浦えり(フォトグラファー)
ハルカナ(デザイナー/写真展アートディレクション担当)
モデレーター:霜田明寛

なぜ写真展の前にイベントを開催するのか

今回のイベントは、イベント自体が目的ではなく、1月10日から始まる写真展に向けたプレイベントです。今回イベントに参加してみて、写真展の前にイベントをするというのがすごくいいなと思いました。
まずそもそも、私は、このイベントがなかったら写真展に行こうとは思わなかったと思います。イベントに登壇する、ハルカナさんと塩谷歩波さんのことを知っていたので、話を聞いてみたいなと思って行くことにしました。
元々、写真にはあまり興味がなかった私ですが今日のイベントに参加して、写真展に行きたくなりました。
「トーク」という新たな切り口を提供することで、私のように写真展に興味がなかった層も取り込むことができています。
そしてもうひとつが、アウトプットの意図を伝える大切さです。単に写真展を開くだけだと、その意図を伝える機会があまりありません。
今日の話を聞いてから写真展に行くのと、何も知らずに行くのでは、見え方、感じ方がだいぶ変わると思います。

では、今から写真展で伝えたいことについて、イベントで聞いた内容をまとめたいと思います。

写真展のテーマ「孤独でタフ」について

三浦さんは、「かわいい女性を撮るのが得意」と周りによく言われていたのですが、嬉しい反面、違和感もありました。「かわいさだけじゃない、キャッチーなところじゃなくて、もっと内面的な彼女たちの強さを写真で表現したい」という思いがあり、今回の写真展を開催することになりました。
写真展の被写体の女性は、それぞれの業界で個を発揮して活躍している女性です。一見、キラキラ華やかに見える彼女たちですが、実は孤独なのです。
共通して言っていたのは、「何かを決断するときは孤独。でも、周りの大人には孤独だとは思っていなかった、と言われるんです」ということ。
孤独に決断する彼女たちと周りの大人の間には、そうしたギャップがあり、そのギャップに悩んでいました。
SNSをうまく使いこなしている彼女たちですが、きらびやかな結果だけが目立ってしまい、泥臭いプロセスはなかなか注目されていない。
そうした中で、写真展では彼女たちの泥臭さ、等身大の姿を表現します。

ありのままを撮るために

ありのままの姿を写真におさめるために工夫したことは、インタビューをして打ち解けてから撮影に入ること。思いを引き出してから撮影をすることで、自然と自分たちが撮りたい姿を引き出すことができました。

また、撮影する場所にもひと工夫。本人たちのゆかりのある場所や思い出の場所などを撮影場所として選ぶようにしました。

【番外編】こぼれ話

トークイベントの中で個人的に面白いと感じたことを書き記します。

36枚のフィルム(三浦さん)
三浦さんの話で面白かったのは、フィルムカメラを使ってあえて撮れる枚数を制限するという話です。
カメラマンってバシャバシャとたくさん撮っているイメージがあったので、「36枚だけ⁈」と驚きました。
三浦さん曰く、たくさん撮っても選べないから、その瞬間で「これだ!」という1枚を撮るようにした。そうしたほうが自分もコミュニケーションに集中できるし、被写体の人にとってもそのほうが嬉しいはず。ということ。
なんでも多いほうがいいってものじゃないよな、と改めて気づかされました。

向上心のあるメンヘラからの卒業(ハルカナさん)
イベントの最後の方で「向上心のあるメンヘラ」というワードが飛び出しました。これは、以前のハルカナさんと三浦さんを自称した言葉です。
ハルカナさんは、元引きこもりで孤独でしたが、向上心があるから過去の自分と比べて悩んでしまっていたとのこと。
ですが最近は、近くにいる人が頑張っていることが自分にとってのエネルギーになっていると気付いて、向上心のあるメンヘラからの卒業を自覚しました。

グラフィックレコーダーの言葉(しゅずいゆかさん)
横でずっとグラレコしていたしゅずいさんという方がいらっしゃったのですが、イベント後に少しお話ししました。
個人的には、トークを耳で聞きながらライブでどうやって情報の取捨選択をしているのかというのが気になっていました。こうやってブログでまとめるときは、1回全部メモして、全体の繋がりやどこが重要だったかを復習して改めてまとめる、という思考だからです。
それについて聞いてみると「自分の存在意義を考える」という答えが返ってきました。
まずは、自分がこの場にいる意味、主催者が何を求めているのか、場の目的は?ということを考えて、それに合わせてグラレコをしているそうです。
個人的には、単純に要約しているだけじゃないんだ!というところが衝撃でした。私も何かを発信するときは、自分の存在意義を考えるという視点を持つようにしたいなと感じました。

来月開催される写真展の詳細はこちらです!



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