見出し画像

伊沢拓司さんの「クイズ思考の解体」を拝読して

はじめまして。ちひろと申します。昨日、実習が終わったら絶対読みたい!と思っていた、伊沢拓司さんの「クイズ思考の解体」を拝読したところ、感動し無性にこの思いを書き留めたくなり、初めてnoteを使用しました。約2200字をわずか30分で書いたのは人生で初めてかもしれません。この強い感動を拙い文章ではありますが伝えさせてください。
私は、クイズプレーヤーではなく、ただの伊沢さんのファンですので、分かっていない部分が多いかもしれません。伊沢さん、そしてクイズプレーヤーの皆さん、不快に思うところがありましたら本当に申し訳ございません。

私が最も目を輝かせて拝読したのがCHAPTER2「早押しの分類」でした。拝読する前の私は、Quizknockに出逢い、クイズ自体はしていないものの、元々感じていた「早押しクイズができるのは天才だからだ」という思いから、ここでボタンを押すのにはこれだけの努力があって、このような考え方をしていて、今この点差だから勝負に出て答えが確定していないけれど押しているのか、などと少しクイズプレーヤーの思考の裏側が分かっていたところでした。ですので、「すごい!」で終わる「マジック」の視点でのクイズ番組の観方から、伊沢さんがよく発する「えっと、だから」の言葉の意味、誤答のリスクを持ちながらも答えたすごさ、攻めた誤答の意味…など「ロジック」で観ることの面白さが分かってきた今、その原理を詳しく説明してあるこのページは、私にとって、とても分かりやすい参考書に出逢った気分でした。まるで英語の教科書のように色を使いながら細かく分かりやすく書いてあるこの説明は、こんな分岐の仕方!?、ここまで深く考えているの?、だからあの動画ではここで押せていたのね!?と気づくきっかけとなり、よりクイズプレーヤーのすごさを感じると同時に、あまりにも詳しく書いてあるので私にもできるんじゃないかというワクワク感を感じました。

そして、個人的に驚いたのが、CHAPTER1の「クイズの歴史」を拝読し、すごいなあ、かっこいいなあと思いながらクイズ番組を観ていた子供時代(Qさまが大好きでした)から、どうせ私と違って頭がいいからできるんでしょ、と思っていた中高時代(当時私はひねくれていて、東大王に出て堂々と語る伊沢さんが実はその時は嫌いでした。もちろん、今は大好きですよ笑)、そしてQuizknockに出会い、早押しの裏に努力があることを知った今のこの変化(私は年齢を重ねたことによるものだと思っていたのだけれど)はクイズの歴史そのままだったのかと思ったことでした。クイズの変遷を、身をもって感じたとともに、ここまで変わってもなお熱意が変わらなかったクイズプレーヤーのクイズに対する熱意にただただ感激しました。ですが、それが「見え方」によるものだったからこそ、良く聞く「クイズは頭がいいからできる」「もうすぐクイズの時代は終わる」という言葉は本当にもったいないと感じました。今すぐこの本を読んでいただけますか!?と思うくらいです(笑) 
また、話は逸れますが、クイズが学歴に関係ないことは十分承知なのですが、このクイズを答える裏の努力を多くの人に伝えることで、今、常識を答えるようなクイズ番組が多いからこそ、子どもたちがクイズプレーヤーを見て、このクイズを答えられるのには努力があるからだ、自分も頑張ればできるのではないかと気づけるきっかけにもなるのではと感じました。私がQuizknockにハマったのは、よくメンバーがテレビで言う「~を対策してきました」という言葉が驚きだったからです。頭がいい人と自分は違うのだという考えから、自分の努力も足りないのだと気づいた瞬間でした。クイズの奥深さを知ることはクイズをより楽しめるだけではなく、特に学生の意欲を高めることにつながるのではないかと感じました。その第一線として動くQuizknockをますます応援したくなりました。

話は戻りそこまで読み進めた後、クイズを解く側から、クイズを作る側の視点で見たときに、思いやりでクイズが作られていることをより強く実感しました。そしてより感動が強まり、その状態でこれまで読んできたクイズを作問者側で読み返したくなりました。これまでも、作問は相手のことを考えているということはQuizknockのコンテンツからも知っていましたが、クイズを解く側の視点を詳しく知ったことにより、8ページの、クイズは「第三者が介入しないと成立しない」の言葉を強く実感しました。そして1つ1つのクイズが、想いであふれたメッセージであることをとても実感し、クイズというものがただ楽しみを求めたものではなく一種のコミュニケーションであることを感じ素敵だと感じました。

伊沢さんが伝えたかったことと違っていたら、またクイズプレーヤーの方がこれをもし読んだ時に不快に思ったら本当に申し訳ないのですが、私はこの本を読んでよりクイズに対してワクワクしたということが大きかったです。忙しい今は、クイズをはじめることは、(クイズをより知ったからこそ簡単に手を出せないとますます感じ)難しいのですが、就職し落ち着いたらやり始めたいなと強く思いました。伊沢さんがいなかったら、Quizknockがなかったら、私はこんなに面白いクイズと出逢えてなかったと思うと、この面白さを感じることが出来た私はとても幸せ者だなあと思います。伊沢さん、ありがとうございました。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?