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ニキビの原因④炎症

こんにちは。ニキビ博士・片柳です。


早速解説していきます。
「皮膚が赤い」という状態は、

⭕️炎症
⭕️毛細血管の拡張
⭕️皮膚が薄い

の3つに分けられます。


詳しく・・・
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⭕️炎症
毛穴で過剰に増えた皮脂をエサにアクネ菌が増えると、アクネ菌は酵素リパーゼを生み出します。そのリパーゼが「遊離脂肪酸」という物質を生み出し、「遊離脂肪酸」が刺激を与えて炎症が起こります。さらに、人間の体は侵入して悪さをする細菌やウイルスから体守ろうとして白血球が戦います。この過程で白血球が赤くなったり熱を持ったりして炎症を起こします。さらに、この時に活性酸素が発生し、この活性酸素が原因で炎症を起こす場合もあります。
「肌荒れ」「ニキビ」「脂漏性皮膚炎」の赤みは炎症です。

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⭕️毛細血管の拡張
皮膚にある毛細血管は、気温に合わせて血管を拡張・伸縮させることで、体温を調節しています。血管の収縮力が低下して拡張したままだったり、血液の量が過剰に増えて、通常では見えないはずの血液が透けて見えてしまいます。毛細血管の拡張とは、この状態です。拡張する主な原因は以下の通りです。

①睡眠不足などの自律神経の乱れ
②気温差が大きく、血管の拡張や収縮が激しい
③アルコールや刺激の強い香辛料で毛細血管を拡張させる

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⭕️皮膚が薄い
皮膚には、表面から表皮、真皮という層になっていて、毛細血管が張り巡らされているのは、真皮です。通常、毛細血管は表面から透けて見えることはありません。しかし、表皮が薄くなっていると透けてしまい表面から毛細血管が赤く見えます。表皮の一番外側には、また、表皮の一番外側には、外部の刺激から肌を守っている角質層がありますが、表皮が薄くなることで角質層のバリア機能が低下すると、肌がちょっとした刺激にも過敏に反応してしまい、これも肌の赤みにつながります。


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ニキビの赤みである“炎症”は、通常でしたら7−10日で治ります。
ただ、特に白血球が戦っているケースは、炎症を抑えるだけでは、ニキビの問題解決にはなりません。その辺りの詳しい内容はまた改めて解説します。

また、炎症を含めた肌の赤みの原因の一つであり、赤みがある際に特に気をつけた方がいいものに、“刺激”があります。

刺激は炎症を誘発します。刺激というと、故意に与えるイメージですが、実は違って、普段の生活にたくさん刺激が潜んでいます。

“刺激”にはこれらのものがあります。


✔️外的刺激
紫外線・手で触れる、タオルで拭く、洗顔等の摩擦・刺激の強い化粧品・温度や湿度の変化・汗・ほこり・ダニ・金属・衣服、マスクなど

✔️内的刺激
ストレス・乾燥・心理的疲労・睡眠不足・栄養の偏り・暴飲暴食・生理・妊娠・更年期障害・フローラジカル(活性酸素)・体調不良など

まとめ
皮膚が赤いには、

⭕️炎症
⭕️毛細血管の拡張
⭕️皮膚が薄い(ことにより毛細血管がすけてみる)

があり、その大きな原因の一つが“刺激”。
刺激をできるだけ与えないことを心がけることが肌の赤みを抑えることに繋がります。

本日もお読みいただきありがとうございます。

片柳ちひろ

顧問医師提携クリニカルサロンミュー代表
INFA国際ライセンスゴールドマスター取得
スキンフィットネスカウンセラー取得
2019年に世界へ伝えたいエステティシャン20人にも選ばれる。


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