ニキビと抗酸化
こんばんは
品川区大井のニキビ博士・片柳です
本日は、「肌の酸化」について解説していきたいと思います。
結論から言うと、
肌の酸化とは、金属のように体が錆びることです。
そして、その酸化の原因は、
”活性酸素”です。
活性酸素とは?
活性酸素は殺菌力が強く、体内では免疫機能やウイルス感染の防御の役割をしています。ただ、増えすぎたり、酸化ストレスを受けると、活性酸素は非常に不安定な物質で、強い活性をもつために、他のものと結合しやすく、細胞を錆びさせてしまったり、脂質と反応して、血管中にこびりつきやすい過酸化脂質をつくったりします。そのことで、肌はもちろん体にもたくさんの弊害を出してしまうものとも言えます
では、活性酸素はどうやってできるのでしょうか?
人間は空気を吸って生きています。この空気の20%は酸素です。呼吸で取り込んだ酸素の90%以上はミトコンドリアで使われます。ミトコンドリアとは、人間は約60兆個の細胞で形成されていますが、その細胞の中にある細胞が生きていくためのエネルギー源、それがミトコンドリアです。ミトコンドリアは酸素をもとにエネルギーを作ることで、身体は活動しています。このエネルギーを作る過程で、酸素の0.1~0.2%が活性酸素に変わると言われます
活性酸素は、いろいろな刺激によってつくられるわけですが、ほかの物質を酸化させる力がとても強く、人間は呼吸によって体内に取り入れた酸素のうちの約2%が活性酸素になるといわれています。
では、活性酸素が増える原因とはなんでしょうか
✅紫外線
✅大気汚染
✅タバコ
✅交感神経(ストレス)
✅食品添加物の摂りすぎ
✅菌の繁殖
✅薬の服用
✅激しい運動
たくさんの要因が身近にありますよね、、、
ちなみに人間の身体は、
⭕️スーパーオキシドジスムターゼ
⭕️カタラーゼ
⭕️グルタチオンペルオキシダーゼ
など、自ら活性酸素を除去していく抗酸化酵素を持っています。
ただ、上記で書いた通り活性酸素の増える原因はたくさんありますし、
昨今のストレス社会において、
抗酸化酵素だけでは、処理しきれない状況が起こっています
では、自ら除去できなかった活性酸素を除去するにはどうしたらいいでしょうか?
活性酸素の働きを阻止する手段=抗酸化
の方法には大きく分けて2つの方法があります
①活性酸素の発生を抑制する
②抗酸化物質を摂取する
です。
一つづつ見ていきます
🔘活性酸素の発生を抑制する
活性酸素は適量であれば、問題ないとお話ししました。ただ、その活性酸素が過剰に発生するので害が出ます。そこで、活性酸素の発生を抑制する方法をあげたいと思います。
紫外線対策
紫外線は活性酸素が発生のとても大きな原因の一つです。紫外線対策をしっかりすることが、活性酸素発生を抑制することにつながります。
✔️タバコはほどほどに
タバコは活性酸素発生の代表格。さらに、ビタミンCを壊してしまうため、気をつけましょう。
✔️お酒もほどほどに
人間の体は、アルコールを分解する過程で活性酸素を発生させます。適量にすることが、活性酸素の発生を抑制します。
✔️ストレスを溜めない
交感神経が優位になり続けると、活性酸素が発生します。抑制させるためにも、副交感神経とのバランスが大切です。
✔️食品添加物を摂りすぎない
化学合成物が分解・解毒される過程で活性酸素が発生します。
✔️薬の服用は用量用法を守って
お医者さんの処方と指示を守って服用してください。
✔️激しい運動に気をつける
目的があれば別ですが、過剰な特に有酸素運動は大量のエネルギーを必要とし、大量の酸素を消費するので、活性酸素の発生量も増えます。発生を抑えるためには、無酸素運動を意識するといいでしょう。
✔️大気汚染要注意
排気ガスなどに含まれる有害物質が原因で活性酸素が発生します。工場のそばや交通量の多い道路など、空気の悪い住環境は注意してください。
🔘抗酸化物質の摂取
酸化されやすい物質のことで、活性酸素などによって私たちの体が酸化されるよりも優先的に酸化してくれます。そのため、抗酸化物質自身が酸化されることで、体を酸化から防御してくれます。
✔️ビタミンA
レチノールやカロテンなど体内でビタミンAとして働く物質の総称です。緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンは抗酸化力が強いです。β-カロテンは生では吸収されにくいので、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。
豚・鶏レバー、うなぎなどに多く含まれています。乳製品(牛乳、バター、チーズなど)、卵など。
✔️ビタミンC
ビタミンCは食品からの摂取では吸収率は良いですが、一度に大量に摂取しても余った分は尿から排泄されてしまいます。また体内では作られないので、毎日摂取が必要です。抗酸化力が非常に強く、活性酸素から細胞や組織を守ります。
アセロラやグァバなどの果実類、ピーマンやめキャベツ、ブロッコリーなどの野菜や、ジャガイモなどのいも類、緑茶に多く含まれる。
✔️ビタミンE
ビタミンEは抗酸化作用が強く、細胞膜のリン脂質の酸化を防ぎ、リン脂質が酸化してできる過酸化脂質の発生を抑えてくれます。抗酸化力のあるビタミンA、ビタミンCと一緒に摂取することで相乗効果があります。
アーモンドなどのナッツ類、胚芽油、穀類などがあります。ウナギなどの魚介類、大豆、緑黄色野菜など。
✔️亜鉛
ビタミンAと共に働くことで抗酸化作用や免疫力を発揮します。
✔️コエンザイム
ビタミンと同様の働きをして、ビタミンを助ける成分です。強い抗酸化力があり。
✔️ポリフェノール
スーパーオキシドや一重項酸素を無毒化する作用あり。
✔️カロテノイド
スーパーオキシドやヒドロキシラジカルも除去。
✔️イオウ化合物
特に活性酸素の中で毒性が強いものは、ヒドロキシラジカルも除去。
本日はここまで
本日もお読みいただきありがとうございました
ニキビ博士・片柳ちひろ