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本を支える仕事に惹かれる

私の人生を通じた趣味は読書である。同時に、本にまつわるあれこれにも興味がある。著者はどうやって原稿を書くのか、そこからどうやって本になるのか、書店に並ぶまでにどんな経路を辿るのか、とても興味がある。

書店員として働く方が書かれたエッセイコミックや、本をテーマにした小説など、「本をテーマにした本」も何冊か読んできた。最近興味があるのは「校正」「校閲」の分野だ。

校正、校閲は雑誌や書籍などを作る際の工程の一つとして挙げられる。著者が書いた原稿を確認し、文章的な誤りがあるかどうか、情報としての誤りがあるかどうかをチェックする仕事だ(説明に誤りがあったら申し訳ない)。

一見「誤り」というのははっきりしているもののように思える。色で言うと、正しいものが白、誤りが黒。しかし、実際はそうではない。灰色もあれば赤だって青だって緑だってあるのだ。そして何が白で何が黒なのかも、わかるのは著者だけだ。限られた時間の中で良い本を作るために駆け抜ける仕事なのだと思った。

ちなみに、校正、校閲の仕事は本の世界だけにあるものではない。Web記事やテレビのテロップでも行われている。ぜひ『校正・校閲11の現場 こんなふうに読んでいる』を読んでほしい。

さらに余談ではあるが、校正・校閲のお仕事はプログラミングをする仕事にも似ているところがあるなと思った。この話はまた今後。

自分が経験したことがない世界の話を知るのはとても楽しい。これからも自分の世界をちょっとずつ広げていきたい。

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