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サッカーW杯を見て気づいた選抜チームの凄さ【ヤマシタのおたより#52】

こんにちは。
先週、こんな記事を書いた。


ここにも書いている通り、私はサッカーができない。

体育の時間でサッカーをすれば

ドリブルで校庭一周のはずが、半分も行かないうちに先生に呼び戻される。
→蹴るたびにボールがどっかに行って一向に進まないため

・試合の際には、敵チームに味方のふりをして「こっち!」と声をかけるなど演技で切り抜ける
→正攻法では歯が立たないため

・同じく試合の際にピンチに陥ったら敵チームに「やめてぇぇぇぇぇ」と放ち情に訴える
→正攻法では(略)

といった具合だった。

それでも先生は「山下の頑張りは認める」と、やる気・関心・平常点は常に満点をくださっていた。

お察しのとおり、唯一できた水泳を除くほぼすべての単元を、ガッツだけで乗り切っていた。

チャレンジするのは好きだったのだ。
体育の授業、できないのに好きな人。
珍しいタイプです、

そんな私なのだが、一人暮らしなこともあり、実は試合も見ていなかった。

ルールもあまり詳しくないので、深夜に一人で見てもなあ…
と思っていたのだ。


ただ、クロアチア戦は、ばっちり見た。

その日、帰宅してふとテレビをつけると、試合が始まったところだったのだ。
「今日試合なんや~!あ!本田さんがおもろいって聞いた!」と思いだした私は媒体を切り替え、観戦を始めた。

にわかが過ぎる。


サッカーファンにぼこぼこにされても文句が言えないくらいの、にわか。
にわかにも、程がある。

でも、スポーツとはそういうもので良いと思っている。

私だって、普段競泳に全く興味のない人々が、なんなら地味だと思っている面々が、オリンピックの時だけレースに注目しても、なんの文句も言わない。

これを機にぜひ競泳に興味を持ってちょーだい!!!!
と、ウェルカムな姿勢で待ち構えている。

さて。
前置きが長くなった。

今回のW杯で、私はチームスポーツ、とりわけ選抜のチームの凄さにたいへん感銘を受けた。
(これはサッカーに限らずなのだが、今回はサッカーを題材に話すことにする)

私がすごいと思ったのは。
・普段一緒にプレーしてない人と信頼関係を短時間で築く
・幅広い年齢、ときに一回り以上離れた選手とプレーをする

点だ。

私なんて、中高のとき、たった二歳差でもドキドキしたものだ。

それなのに。
一回り以上離れた相手と、世界の舞台で一緒に闘うのだ。

しかも、彼らは普段、一緒にいない。

違う国でプレーしている選手と、招集されてからの短時間で信頼関係を築き、ひとつのチームとしてまとまり、結果を出さないといけないのだ。

これってなんとすごいことか。

相手を信頼する精神力、周りに信頼される技術力、スタッフ含め全員とチーム力を高める人間力。

これらがないと、できないと思う。

あんな広いコートで、遥か向こうにいるチームメイトに向けてボールを蹴る。

いま自分がシュートしてしまえ!と思っても、より確実な見方にノールックでボールを渡す。

これってすごいことだ。

短期間で、幅広い年齢層の人と、信頼関係を築く。
一体どうしたらそんなことができるのだろう、と思う。

若手選手からしたら、子どものころから憧れている人とチームメイトになることもあるだろう。
そんなときに、対等にプレーするって、まさに心技体が揃っていないとできないこと。

本当に、すごい。

さらに今回は、ゴールキーパーの精神力にも驚いた。
だって、ゴールに剛速球が飛んできても、自分が止めるしかないのだから。

私だったら「来ないで来ないで~!!!!!!!」と念じるだろう。

PKも、ドキドキハラハラが止まらなかった。
本田さんがおっしゃった「見てられへんっすねえ」に、脳震盪が起きるかと思うくらい頷いた。

私が選手だったら「蹴る人に選ばれたくないなあ」と思うだろうし、ゴールキーパーだったら逃げ出すだろう。

…いつの間に、私はこんなに弱くなったのだろう…
(©鬼束ちひろ「infection」)

彼らの精神力。本当にすごい。

なんというか、クロアチア戦のPKでは、あの場にちゃんといて、集中して挑んだだけで、拍手喝采だと思った。
それほどに、緊張感あふれる空間だった。

早く寝ようと思って12時前に帰宅したのに、いざベッドに入ったのは3時半だったし、それからもなかなか眠れなかった。
なぜか私が緊張感に飲まれていたし、何もしていないのにふくらはぎが痛かった。

私がこんなに楽しめるサッカー、こんなに学べるサッカー。

とてつもない。

若い選手、一線で活躍しつづけている同世代の選手、監督、スタッフ、皆さんに心からの称賛を。

そして、AmebaTVで、魅力たっぷりの解説をなさった本田圭佑さん、本田さんと素晴らしいコンビネーションで軽快に実況を務めていた寺川俊平アナウンサーに、心からの拍手を。

とても楽しい、W杯でした。
(一戦しか見ていなくて、ごめんなさい。)

選手の皆さんには、温かいお風呂にゆっくりつかって、美味しいご飯をたらふく食べて、ふかふかのベッドで眠って、自分たちを大いに称えていただきたいものです。


以上、選抜によるチームスポーツの凄さを改めて感じたというお話でした。

※本当は今回、先週したお知らせを膨らませて書くつもりだったのですが、そんな場合ではないなと思い、こうなりました。来週も通常回です。よろしゅう。

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