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親子体操にて私のメンタル、死す。


1歳7ヶ月になった息子は、集団行動が苦手のようだ。
よく児童センターに連れて行くのだが、そこでみんなで音楽にのせて踊る場面があっても、踊ったことなんてないし、嫌がって逃げる。
それでも、一日中わたしと二人でいるよりは、他の人との関わりが少しでもあった方が刺激になるだろうと思って、できるだけ外に連れ出している。

実家も遠方だし、保育園にもまだ通っておらず自宅保育なので、息子は関わる人が私と夫しかいない。だからなおさら、そういう他人と関わる機会を与えたいというのもある。

今日は、自治体が主催している、親子体操に行ってきた。月に一度のペースで開催されていて、場所も家から近いので、何度目かの参加だった。しかし案の定、今回も息子はみんなでやる体操に興味がないらしかった。

息子の好きな遊びは、追いかけっこなど走り回ること。0歳7ヶ月でつかまり立ちをし始めたくらい活発な息子は、とにかく動く。
親子体操は広い体育館で行われていた。
息子は走りまわって、かなり楽しんでいた。
追いかける私から逃げることも遊びと思っているのか、追いかければ追いかけるほど息子は喜ぶ。
みんなが親子で体操をしているのを尻目に、わたしは息子を追う。
周りの目もあるし、せっかく来たのだから少しでも集団で体操をしたい...。と思っていたが、思うようにならず、わたしは疲れ果てた。

親子体操も最後に差し掛かるころ、フラフープやボールがでてきて、やっと息子が興味を持ち始めた。
フラフープを持っては離したりして遊んでいたから、わたしもちょっと安心して、隣でその様子をみていた。

そのときだった。


60代くらいのおばちゃん講師が近くにきて、
「ママもじっと見てないで、ママがこうやって、やって見せるのよ?」と、フラフープを転がしてみせながら、私の目を真っ直ぐ見つめて言った。


......。



そうか、じっと見ていちゃダメなんだ...。
じっと見ているわたしは、ダメなんだ...。


言われた瞬間に、わたしはブワッと出てきそうになった涙を必死でこらえた。マスクがあって、顔の大部分が隠れていることがありがたかった。

じっと見ていて何がわるいのよ。
さっきまで走り回って、こちらも疲れてる!

なんて思う間もなく、あまりに急に言われたので、その言葉がわたしの心に変に刺さってしまった。

普段から、自分の育児に対して、自信がなかった。
息子はまだ発語がないし、こちらの指示も通らない。たぶん発達が遅めな方だ。
言葉は個人差もあることはわかっているし、焦ってもしょうがないのだが、普段ずっと私と一緒にいるのだから、もしかしたらわたしの関わり方がいけないのかもしれない...と、正直悩んでいた。


受け取る側によっては大したことじゃないかもしれないが、わたしは「じっと見てないで」という言葉にショックを受けてしまった。


わたしなりの必死の毎日が、否定された気がした。


あ、もう、無理だ...。
そんな思いが、その一言で爆発して、一日中つらかった。

もう、親子体操にはいかない。
自分が、こういったものに参加していいメンタルじゃなかった。
集団行動が好きではないとわかってて子どもを連れて行ったこと自体、親のエゴだったのかもしれない。 

もう行かないことを決めると同時に、他人の一言で涙が出そうになるほど、私のメンタルも相当きているんだなと自覚した。

夫に相談して、これからは遠慮せず、定期的に一時保育を利用して、もっと自分のメンタルを大事にしよう。ということになった。

つらかったけど、私にとっていろいろ気づきがあった一日だった。



と。


ここまで綴ってみて、冷静に考えたのだが、やはりそのオバチャンの言い方、デリカシーがない。

子育て世代と接する職業についているなら、なおさら言い方考えて欲しい!

ふんっ!


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