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祈りのような幸福/降伏
宝石の国を全巻読了した。
ネタバレになるのでまだ読んでない人は閉じた方がいいかも。
最終巻とその一個前の巻を続けて読むとより壮大な時の流れを感じるし、宝石たちの気持ちや月人の緻密さが流れ込んでくる。「戦争が終わればいい」というセリフは私の気持ちにもフィットした。
かつてフォスフォフィライトだった者と新たな岩石生命体の純粋無垢で満ち足りた日々はあまりにも幸福で私にも降り注いだ。私も溶けてしまいそう。詩をつむぎ、読み上げ、歌にして、踊る。シンプルな遊びだがなんだか心にくるものがあった。
私もこの可愛い満ち足りた質素で争いの無い種族になりたい。自分の事ばかりではなくみんなの事を大切にするこの生命体の様に優しくなりたい。
具体的に日常に落とし込むとしたらどうなるだろう?些細な喜びに気付き、何かを楽しく創る。これはnoteであったり、自炊であったり無理のない範囲が良い気がする。刺激を受けたい時はタイミングを選択すればいい。早すぎる現代には降伏だ。
祈るように最終巻をもう一回読もう。