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写真に残らない瞬間
誰もが iphoneを片手に写真を撮って、Instagramに載せている時代。周りには「インスタ映え」が溢れかえっている。
こないだ、たまたま通った路地の奥にある
ほとんどの人が知らずに通り過ぎてしまうような、まさに隠れ家な雰囲気のカフェは『店内撮影禁止』だった。
おそらく、旅好きの夫婦2人で経営していて(私の想像)、店内もとてもセンスが良くて、店内にある机や椅子、ライトも、2人が旅先で買った一点物!のような感じ。(これも私の想像だけど)
大きな窓がいくつもあって、外にはピンクの花が咲いてる木が見えて、更に薔薇も一輪飾ってあった。都会のど真ん中でも、空気がゆっくり流れていて、本気で、ここに住みたいと思ったくらい。
お客さんも、ゆったり時間を楽しむカップルや、1人読書を楽しむ人だったりで、とても静かで居心地が良かった。
ここまで書いて思ったけれど、たぶんこれって普段は、写真を1枚撮ったら伝わる内容。
でもその日、写真を撮らなかった私は、
いつもより、その場の雰囲気やコーヒーの香りや、一緒にいた家族の表情まで、出来る限り沢山記憶しようとしていた。
注文した「ホットミルクチャイ」もとても飲みやすくて、シナモンの香りが広がって、とても美味しかった。
普段、Instagramに載せない時でも、後で
楽しかった瞬間を1人で、にやにやしながら振り返りたい私は、カフェに行ったら写真を1〜2枚撮る。
その1〜2枚を撮らなかった違いだけなのに、写真やケータイに気を取られないと、こんなにも人間は五感を使って、その瞬間を残そうとするのかぁ〜!と感じた。
写真には残らないけど、すごく心に残る時間
現代の私たちには
もっとこんな時間が必要な気がする。
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