畑初心者がたった4ヶ月で野菜を売り、まんまと農の魅力にハマってしまった話し。
畑を始めて半年、着々と日常が農に染まってきています。
のんびり過ごすために長野に拠点を作ったのに、農ライフを始めてからなんだかもう毎日ほんっとに忙しくて・・・結局色々やっちゃう性分なんだよなぁ。と自分に呆れつつ、でも毎日"楽しい"がアップデートされて、日々色んなことに挑戦できています。
たった4ヶ月で野菜を販売しちゃった
今年3月から、長野県佐久市にある20坪の小さな耕作放棄地で土作りを始め、ひたすら2ヶ月間雑草と戦い、5月に播種。7月にはECサイトで野菜を販売しました。
その時採れた野菜たちをセットにして、自作のラベルを貼り、私がプロデュースしているアパレルブランドBLIXZYで使っているダンボールに入れて発送。色々と準備は追いついてないですが、とりあえず身の回りにあるものでなんとかお届けしています。
農家さんからは「もっと修行しろー!」と怒られちゃいそうなスピード感ですが、私なりに真剣に自然や野菜と向き合い、わからなくても取り敢えずチャレンジしてみて、失敗を繰り返しながら試行錯誤。
最初はトマトやキュウリがひとつの苗から何個くらいできるのかも、じゃがいもを植えたら木が生えてきて花が咲いて実がつくことも、それどころかどの野菜がどんな気候の土地で育つのか、野菜の旬がいつなのか、なにもかも知りませんでした。
子供の時から当たり前のように毎日食卓に並んでいた野菜なのに、何も知らない自分にショックで、目の前にある野菜たちがどこでどんな風に育てられ、どんな想いで農家さんたちが手間と時間をかけ作っていたのか、何も考えずパクパク食べていたんだよなぁと。色んなことを知れば知るほど「わたしって何も知らないんだなぁ」ということを実感する日々。
でもその気付きこそが可能性の種で、「むしろこれからの人生、たくさんの知らないことに出会えるんだ!」と嬉しくなり、自分の変態的な部分がちょっとずつ見え始めてきたような気がします。
自然の流れに身を任せて、感じるだけ
都会に比べれば、ないものや不便なことが多いと感じる人もいるかもしれない。それでも、農ライフをしていると「私たちって自然の中で住まわせてもらってるんだよね」と再認識させられて、難しいこととか、悩みとか、ほんとにどうでもよくなってしまう。それに、ないものは作ればいいし、畑にいるからこそ気付けること学べることはとても多いのです。
畑にいると、教科書に載ってないようなこともどんどん起こって、失敗もたくさん繰り返します。そんな時、人間が自然に対して「えいっ!」と無理矢理どうこうしようとしても相手にされるわけがなくて。自分の欲に目を向けるのではなく、一度冷静になって目の前の土や空気を感じると、今自然がどんな動きをしているのか?これからどんな動きをしたがっているのか?が少しずつ見えてくる。私たちはその中で流れに身を任せて土に触れたり風を感じたりするだけなんですよね。
そんなこんなで、まだまだ農ライフ1年目ですが、まんまとその魅力にハマってしまった武藤です。
自分で野菜が作れるようになるとなんだか生きる力がメキメキと湧いてきたような気もして「何が起きても、種と土さえあればどこでも生き抜いていけるぜ!」と自信満々になっております。先週は長野県小諸市に320坪の畑をゲットしてしまいました。(調子に乗り過ぎた時は誰か私を優しく止めてね)
農ライフを始めてからは色んな農家さんと会うことも増えて、イケてる変態農家さんが全国各地に潜んでいるということに気付き始めました。最近は、自分の野菜を売りながら、地域の農家さんの畑で捨てられてしまう規格外野菜のレスキュー活動なんかも始めたりして。また色々と新しいことに挑戦してみたくなってウズウズしています。
農のオモシロさや魅力を色んな角度から、色んなアプローチの仕方で伝えていきたい。特に都市部に暮らす私と同世代のZ世代やミレニアル世代に届けたいな。世の中の色んな課題を目の当たりにして「何か自分にできることはないか?」とムズムズしている人や、今の暮らしに疑問を感じて新たに持続可能な生活のスタイルを模索している人、きっと農に触れたら何かヒントが見つかるんじゃないかな?と思っております。
そういった人たちと、農を繋ぐ、接着剤のような存在になる、というのが今の私の目標です。
みんな!農ってほんとおもろいよ!
これから、農を通して新しいことを始める予定。色々企んでます。また報告します。