やっと出会えた私にとっての心地よい食
子供の頃から、好き嫌いが激しく偏食だった。苦手な食べ物を挙げだしたらキリがない。大人になったら自然と改善されていくと思い込んでいたが、そんなに改善はされず、あっという間に25歳になった。
野菜は食べられる食材が少し増えたが今でもピーマンやトマト、ナスなどは苦手だし、魚はあんまり好きじゃない。貝類も苦手。フルーツは全般苦手。酸っぱいものも苦手。辛いものも苦手。
20代になってから、私の食生活は本当にひどかった。とにかく好きなものや食べたいものしか食べず、毎日カップラーメンを食べたり、ウーバーイーツでファーストフードのポテトを頼む毎日。
罪悪感がなかったわけではないが、好きなものを好きなときに食べたいし、それを我慢してストレスを溜めてしまう方が嫌だと感じていたので、何も制限することなくひたすら好き放題に荒れた食生活を送っていた。
ただ、昔からあまりお肉が得意ではなく、友人と焼肉屋さんに行って脂身の多いお肉を食べるとすぐに体調が悪くなってしまうという悩みを抱えていた。味が苦手というより、胃に負担が異常にかかりすぎるのだ。20代になってからはさらにその症状が悪化した。
24歳の夏、都会暮らししか経験のない私は自然に囲まれた生活に憧れ、東京と長野の2拠点生活を始めた。ワクワクしながら2拠点生活の準備をしていたが、心の中には「長野にいる時間はウーバーイーツがないからファーストフード毎日食べられない・・・どうしよう・・・」という不安が。笑
大自然の中で出会った食生活
昨年の冬、長野の拠点の準備が整い、いよいよ2拠点生活がスタート。
近所のスーパーや直売所に並ぶ無添加の野菜やお米、地元で作られている味噌、手作りの美味しいパン屋さん、ネットで調べては足を運び、食材を選ぶことの楽しさをこんなにも感じたのは初めてだった。
今まで感じたことのない新しい楽しさやワクワクがとにかく刺激的で、ファーストフードのことは全く頭に過ぎらなかった。東京には週の半分仕事で滞在していたが、その時間も自然と体に良いものを選ぶようになっていた。
こうして私の食生活はガラリと一変した。体の調子はすこぶる良いし、心のアップダウンはもともと少ないほうだけどさらに無くなった。心身ともに整い始めていると実感している。
食生活がこんなにも自分の心や体に影響を与えるのか!と、ようやく気付いた私は、ネットで色んな情報を調べた。
最近耳にすることも多くなった、ベジタリアンやヴィーガンなどの菜食主義。お肉やお魚など、動物性の食品を口にしないことで知られるこれらの食生活だが、動物性の食品というと、もちろん卵や乳製品、魚介類なども含まれる。日本で暮らす私たちにとって正直動物性の食品を一切食べないのはかなりハードルが高い。
ペスカトリアン
1ヶ月ほど前から、私は「ペスカトリアン」を実践している。ペスカトリアンとは、お肉は食べないがお魚や卵、乳製品などは食べるという食のスタイル。これなら私にも無理なく始められるかも?と始めてみてからあっという間に1ヶ月が経った。
今のところ「お肉が食べたい!」という気持ちにはまだ1度もなっていない。なんなら、一昨日、母に「ファーストフードのポテト買いに行かない?」と誘われたが、想像しただけで胃が痛くなり断った。
環境が変わるとこんなにも人って変われるのか。
地産の野菜が中心の食生活
毎日の食事は、主に野菜や自分が食べられるお魚(マグロやカツオ、サーモンなど)、そしてお米。
最近は長野の味噌に、クリームチーズや野菜を漬けて食べるのにもハマっている。
家の近所の直売所で買ったもち米に、枝豆と塩昆布を入れて炊いたおこわ的なご飯も美味しい。
健康的な食へのイメージ
今まで『食事を気にする=ストレスの多いダイエットや意識の高い人がする大変のもの』というイメージがあった。
でも今は、こうして自分の心と体が自然と望んだタイミングでペスカトリアンという食のスタイルを試してみて、心から楽しいと感じるし、今のところ自分に合ってるんじゃないか?と感じている。
二拠点生活が私にもたらした変化は大きい。
まだまだ自分の知らないことは多い。これから楽しく学んで色々試しながら、より自分にフィットする食生活や暮らし方、生き方を模索していきたい。
武藤千春
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