制限からの大革新【ターミナル】
このnote記事はエンタメ大好き社会人(新卒)である私がエンタメ作品で面白く教養と視座を高めることを目的とした、「意識高い系な人」向けの記事です。記事内には「アップデートポイント」があります。私が考えたポイントですのでそれに対する賛否両論や映画の意見感想などはウェルカムですが、作品自体を誹謗中傷するようなことはここではお控えください。
今回ご紹介するのは洋画の『ターミナル』です。2004年に放映された皆さんご存知のスティーブン・スピルバーグ監督の作品で私の大好きなトムハンクス主演のロマコメになっております。今現在(5月8日時点)ネットフリックスでは無料で鑑賞することができ、Amazonプライムでも200円ほどでレンタルすることができます。お手頃で嬉しいですな。
スピルバーグ監督とトムハンクスのコンビは個人的にとても好きで、作品との相性が良いように思います。『ペンタゴンペーパーズ』や『ブリッジ・オブ・スパイ』なんかも良いですよね。ちょっと余談でした。
映画体験を高めるための予習(No Spoilers!)
さて、映画を鑑賞する前に軽くと予習しておいて映像体験を高めましょう。もちろんネタバレは無しで綴ります。ざっくりとした映画の内容は
主演のビクターを演じるトムハンクスが、ジョン・F・ケネディ国際空港にて、祖国がクーデターによって消滅してしまい、パスポートが無効になってターミナルに閉じ込められてしまいます。空港という限られた空間で人間関係に深みを加えながらストーリーが進んでいきます。
こんな感じです。
設定自体がとてもシリアスなように感じますが物語の展開はユーモラスで奥深いです。法律の問題上ビクターはターミナルから出られなくなってしまいます。本当であればこれを法律のケーススタディにすることも可能であったはずですが、あくまでヒューマンドラマとして人間 対 人間の中でストーリーが進んでいきます。こういうところからもスピルバーグ監督らしさを感じ取れますし、多くの人が観やすく考えさせられるかと個人的には思っています。
何も考えずに観てもこの映画からは人間関係の豊かさみたいなものを感じ取ることができます。閉ざされた空間の中で関わる人達との掛け合いや、友情や、恋愛は皮肉ですが今の状況の私たちともとても当てはまり、感情移入できる場面が多いと感じます。
トムハンクスの身体を大きく使ったギャグも楽しく鑑賞できる要素ですし、ビクターの素直さや人に対する優しさみたいなものは私たちの日常生活で必要であることを改めて気づかさせてくれると思いますのでビクターになったつもりで鑑賞してみてください。
笑いあり、涙ありの映画です。自分の身の回りの人との関係性を振り返るいいきっかけにしてみてください。
アップデートポイント:制限が決断力と想像力を最大限に向上させる
さて、今回のアップデートポイントは制限が決断力と想像力を最大限に向上させるです。
ターミナルでいう「場所」「人間関係」「言語」などが制限されているということにあたります。この3つが制限された空間に放り出されるのは海外へ旅行や留学しに行くことと類似しているところもありますね。
ビクターは「空港内」という限られた空間で、「移民や不法滞在と思われるキャラクター」というマイノリティたちと、「英語も分からない」という言語の壁の中からスタートします。こんな状況を考えただけでも泣き出しそうになりますよね。
その制限の中でビクターは「どうすれば出国できるまでこのターミナル生活を乗り切ることができるのか」を試行錯誤します。「コミュニケーションを取るにはまず英語を」「食べていくためにはまずお金を」。作品の中では制限されている状況から柔軟に変化する姿勢が重要ということが分かります。この状況はどこか今の私たちの現状と似ていますよね。
制限があると私たちはどこかで「どうすることもできない」「肩身が狭くなる」とネガティブになりがちです。まあ、これ自体は自然なことで、人間は制限されると普段通りの状態に戻そうとする「恒常性」が働くからです。でも、社会情勢や政治的圧力など環境による影響でいつも通りには戻れない場面ということは多いです。まさに今ですよね。
ビクターは法律というものにより不安定で様々なことが制限されている中で「自分がどうすれば生きていけるのか」「ターミナル生活を充実させるためにはどんな行動をすればいいのか」常に想像力を働かせながら一つ一つ行動に移していきます。
制限があるということは、想像力を働かせやすくなり、クリエイティブな発想から行動喚起されやすい状況である。と制限というモノの捉え方をリフレームすることは、これからの変動性が大きく不安定な時代には必要になるマインドかと思います。
『ターミナル』は今まさに自粛ムードで、おうち時間が増え、制限がかかっている今この状況と似ている部分がとても多いです。だからこそ生きる上でのヒントが多く散りばめられているのがこの『ターミナル』です。ビクターのように逆境があろうとも想像力と決断力を持って環境を自分に適応する力を身に着けていきたいものです。
まとめ
今回はスティーブン・スピルバーグ監督の『ターミナル』のご紹介でした。映画の舞台設定が今の私たちの状況と類似している点が多いですので、刺激をもらう場面が多いかと思います。
映画を観たら是非「僕、私は今の制限の中で想像力を働かせているだろうか」「最近何か行動は起こしただろうか」など自問してみるといいかもしれませんね。
ストーリー自体もコメディ要素が多く、ただ観るだけでも面白い作品ですので観て損することはない素晴らしい映画です。どうぞよしなに。
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