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性格の悪さについて。

お客さんにピラティスをパーソナルでやられてる方がいるのだけど、その方がふと口ずさんだ言葉が私とリンクして離れない。

【わたしって性格悪いのよね】って言葉。

これには前後の文脈はあるんですが、
ある種の専門職であれば、性格悪いよな自分って…と思う節がどーしても出てきてしまうのではないか?と思ったのでご報告がてら、
ここで言っておくことにします。

具体的にどんなことに対して性格悪いと思うのか?と言うと、理解したい事柄に対して自分的に理解不能なことに出くわすとなんなのそれ?ってなっちゃうんです。
反骨精神?っていうのかな。


話に出た内容でいくと、
【呼吸の仕方】とか調べていくと肋骨を広げて〜とか
丹田の方まで〜とか背中側まで行き渡らせて〜とか
よく聞くワードあるじゃないですか?

はい、言いたいことはわかるんですが、それどんな状況なんでしょうか?と。

いや、わからんのよ本当は。

肋骨は意図的にパカパカ開いたり閉じたりできないし
丹田って聞いたことはあるけど詳しくないし
背中側まで空気って入れれるんですか?と。

人に対して面と向かって言ったりは絶対しないのだけど心の中ではざわめきあっている。
…これで合ってるんか??って。
どゆこと?ってなってる。



理論、理屈、解剖学が好きであればあるほど
その【イメージ的うごき】に対する理解度って、
急にぼんやりしてしまうんです。

理解できなくて腹立たしくなってきちゃうわけですね。
(人に対しての怒りではない)
計算が解けなくてイライラしてるのと似てる。


ゆっくり呼吸して、ながーく吐いて、と言われるけど、
その理由はなんなのでしょう??
ゆっくり動作することに対してどこにアプローチしたいのでしょうか?
そしてそれから得られるメリットとは?って、
率直にきいたら怖いだろうし嫌われるから
私たち(専門職)はさ、コソコソ
調べるor自主トレするしかないんですね。

あの意味はこれかな?
こうやったら楽だけど違うのかな?
丹田…チャクラ?え、もうついてけんのだけど。
みたいなことを1人でやってる。


呼吸だけじゃなく【瞑想】もね、
理論好きな人からすると大敵なのです。
大地とのつながりを意識して全てを愛で〜とか
あるじゃないですか。

う、うん、言いたいことはわかるんだけど全然
合ってる気がしないんだよな。

頭の中の雑念を雲が通り過ぎるように眺めましょう〜
って?いや、雲だらけで、こちら曇りです。
曇りのまま雑念だらけで忙しいです、って感じ。
思考がありすぎるのです、多分、専門職病。


そんな会話の中、これは性格の悪さではないよね、と。
理解したい事柄をどーにか自分の体感に落とし込みたいだけ。そしてそれが出来ないとイライラしちゃう。
みんなできてるのになんで私が理解できないのか?って具合に。

で、できるまでいろんな方法で努力するのです。

時に【なんだそれ】って反骨精神がざわめくんですが、
性格の悪さを自覚するときって、
だいたい新しい学びに手を出したときに発動する。

知らないことを知った時、
初めてやろうとチャレンジしたとき、とかかなぁ。

その物事の伝え方が、自分の理解度にフィットしていなければ本当の意味で落とし込むことって難しいから、
地球と一体化…のがわかりやすい人もいれば
全身だらんと力を抜いて足裏だけで…のが
わかりやすい人もいるわけで、

結局のところ、理解度上げたければ
いろんな角度から粘り強く知る必要がある。

そして性格悪いなと自分では確かに感じてしまうけど専門職あるあるだとしたら、
そのおかげで突き詰められていたんだと発見できて、
なんかこの性格の悪さも報われた気がしたのでした。


お話してくれたのはピラティスの方だけど
呼吸が、とか瞑想が、とか
つまづくポイントが一般的なことなんだなという安心感、(いや、でもかなり奥深いらしいです)
体と顔って繋がってはいるけど、
役割が違うという話も、お互い専門職だからわかること。

餅は餅屋、みたいに。


そしてやっぱり【無意識】で生きてきた代償って大きいなと。呼吸とか、頭の中をクリアに、とか姿勢がとか、
顔の変化も全部、学校では教わらないから。

自分がもっと幼い頃に知っていたらね。
まぁ大人になって知る良さがあるんだろうから
いんだけど。


以上、自覚してる性格の悪さって、案外、
性格悪くなかったかも?って話でした。

わたしにとっては学びが楽しさなんだと
認めてあげれた気がした。

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