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生き様を示す数値~高血圧ってどういうこと?

高血圧と診断されお薬を飲んでいる人はたくさんいると思います

血圧はなぜ上がったり下がったりするのか
よく考えたことはありますか?

実は上げる必要があるから血圧が上がっていると知れば、
やった方がいいことが分かってきます

高血圧ってどんな状態?
血圧を測ると上と下の血圧が出てきます
現在の高血圧の基準は140/90mmHg

上の血圧は“最高血圧”
心臓が収縮したとき血液を押し出した瞬間、血管に一番強い圧がかかったときの血圧
下の血圧は“最低血圧”
収縮した心臓が広がっていき圧力が一番低くなるときの拡張期血圧

昔、青森や秋田などの寒い地方で高血圧から脳卒中になり亡くなるひとがたくさんいました

寒いので血圧を上げて血流を維持する必要がありました

栄養状態があまりよくなく血管が脆い
肉体労働や和式トイレ、お風呂から出た後の寒暖の差などで
急に血圧が上がることも多く

特に寒い地方では
脳出血で亡くなる方がたくさんいました

歳をとるとふくらはぎの筋力がなくなります
ふくらはぎの筋肉は心臓まで血液を送るポンプのようなもの
血圧を上げないと心臓に血液がいかないのて、年齢とともに血圧が上がるのは必然なのです


【高血圧基準値の移り変わり】

昭和50年代半ば 180mmHG
昭和60年    160mmHG
平成に入ってから140mmHG (130mmHGは高血圧予備軍)

昭和50年代半ばまで高血圧の基準値は180mmHGでした

昭和40年代頃から電化製品が各家庭に普及し肉体労働なども減ったため
血圧を無理に上げて働く必要がなくなったため基準値を下回る人が増えてきました

高血圧学会は昭和60年近くになり正常値の基準を160mmHGに引き下げました(高血圧の患者さんが減らないように)

平成に入ると農家では田植え機や稲刈り機が当たり前に普及し、農業での過酷な肉体労働もなくなりました

正常値の基準が160mm HGでも患者さんが減り続けたため学会は危機感をもち
基準値を140mmHGに下げた上、130mm HGを高血圧予備軍とし問題視をはじめました

実に、この40年間で180→130へ50mmHGも引き下げられたのですね〜



【血圧を調整しているのは自律神経】
 ~血圧と生き様の関係~

自律神経のうち交感神経が働くのは
日中の活動中やストレスがかかっているとき
このとき血圧は高くなります

副交感神経の働く休息中は血圧は低くなります

血圧には気持ちの変化がすぐに反映されます

緊張・怒り・イライラ・興奮・不安で血圧は上昇
それが落ち着くと下がります

高くなることが悪いわけではなく、
社会で元気に飛び回り活躍している人の血圧は150~160mmHGで、このくらいは当たり前なのです

血圧が高いことが悪いのではなく
高血圧は生き様が過酷すぎて生きづらくなっている現れなのです

朝起きれない人や講演会などで寝てしまう人は血圧が低い人、
決してそれがいいともいえません
バランスが大切です

【血圧の薬では根本解決にならない】

日本人に多い高血圧は本態性高血圧といい、原因がよくわかっていません
なので病院ではとりあえず血圧を下げるお薬がでます

《利尿剤》
腎臓に作用し、尿の排泄量を増やし余分な水分を出すことで血圧を下げます
しかし、体は脱水傾向になり、血液の粘性が高くなり流れにくくなるので体は一生懸命血流をよくしようと交感神経の緊張を高め脈拍を高めます
その結果、全身の循環障害が起こり
緑内障や腎不全などあらたな病気を招きます

《レニン・アンギオテンシン系抑制薬》
腎臓から分泌されるレニンという酵素が受容体に作用すると強力な血管収縮作用で血圧を上げる働きがあります
しかし、この薬の長期の使用で腎臓自体の血圧調整機能を破壊し、腎機能が低下、腎不全を招いてしまいます

他にも、
・血管を拡げることで血圧を下げるカルシウム拮抗薬
・心臓の拍動を減らして血管へ送る血液を減らすβ遮断薬
・細くなっている血管を拡げるα遮断薬

どのお薬も血圧が上がる1つの過程だけをみてつくられたものです
でも、血圧の調整は、身体の様々なバランスが組み合わさり起こっているのです
薬でみた目の数値だけ調整しても、様々な不具合が出るのです

薬で血圧を下げすぎることで
脳まで血液がいかなくなり認知症の方が増えた
血流が悪くなることで血管が詰まりやすくなり脳梗塞になる方が増えた
なども指摘されています

《血圧の薬が効かないひと》

血圧を下げるために薬が出ても全然効かなくてお薬が増えていく人がいます

頑張り屋で、底力があり、ストレスと戦えるひとです
そんなひとは、血圧の薬はなかなか効きません

頑張りすぎた結果、癌になったり、うつ病になるということも

まずは、
土台である自律神経を整えること!
歩くなどで血流を良くすること

頑張って戦ってきたその生き方を見直していくのが根本解決になります


《高血圧のココロ》


高血圧になる方の潜在意識についてのお話です
どんな潜在意識があると血圧が上がりやすいのか

キーワードは
隠していることはなんですか?心からリラックスできていますか?

血圧は血管を流れる血液が血管壁に及ぼす圧力です

最高血圧・・心臓から動脈に送り出されるときの血圧(収縮期)
運動したりストレスを感じるときに上昇

◎最低血圧・・心室の収縮が終わったときの血圧(拡張期)
最低血圧が高いということは、心臓も患者さん自身も安静状態を保つのが難しいという状態です。睡眠中でも血圧が下がらなくなるのです

特に最低血圧が高い人は要注意です!

くつろいでいると口では言いながら、
内面では常に周囲を警戒しています
そこには何かに対する恐れがあり

・冷静さを失う
・仮面をはがされる
・他人にたいしたことがないと評価されるなどが怖いのです

何か秘密を抱えていて、誰にも知られたくない本性や隠し事
未解決の過去の課題はありませんか?

◎自分の弱みを見せてもいいと思えるようになること

◎ダンスや歌、芸術活動などの表現を通して内面の緊張を緩和することができます

◎心からリラックスできるようになり、本来の自分を取り戻す
自然と血圧も落ち着いてきます


お薬を飲み始める前に
自分の生き方、働き方を見つめる
軽運動をする
ココロを見つめなおしてみる
今回はお話しませんでしたが、食を見直すことも大切です◎

ぜひ、血圧が気になる方は意識してみてください!

自律神経を整える仕組みはポリヴェーガル理論の投稿でお話しています
よかったらご覧ください


お読みいただきありがとうございます

茨城県ひたちなか市で夫婦で統合的な見方による治療院をしています
心身の不調のサポート、発達相談、カウンセリングなど、ご縁がありましたらよろしくお願いします🌿

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