読書日記断片⑥　WEB漫画日和

あっという間に4月である。

1月から新しいクールでアニメが始まったと思えば、3月末には終わってしまう。こんな調子で1年が経ち、5年10年と徒に歳を重ねてゆくのだと思うと、うら寂しい気持ちになる。

このあいだ観ていると書いたアニメは、だいたい"完走"した。

最注目だった『ホリミヤ』は、各登場人物のエピソードをまんべんなく抑えなくてはならないという性質上、13話ではややあっさり流れてしまった感が否めないが、それでも叮嚀に作られていたと思う。

アニメを観終わるのとほぼ同時くらいに、原・原作『堀さんと宮村くん』も読み終わった。

絵柄が『ホリミヤ』とだいぶ異なるのはわかっていたけれども、話の運びもけっこう違うのは読んでいて面白かった。

アニメで（おそらく『ホリミヤ』でも）カットされた部分がたくさんあり、またいい意味でだらだらとした描き口で進むものだから、同じエピソードをとっても印象が大きく変わるものだなぁ、と。

どうでもいいけど、僕は吉川由紀が推しです。

で、こういう作品を読み終わると「このキャラクターたちが今後動くことはないのだ」ということに気づいて哀しくなったりするのだけど、本作については、どうも「おまけ」というかたちで合間合間の話が書き続けられているらしい。（らしい、という部分にファン歴の浅さが出ている）

読解アヘン

そもそも本編からして「読解アヘン」なるページですべて読めることは聞き及んでいたのだが、僕はWEB漫画という形式があまり得意ではないので、とりあえず本編については単行本を揃えた。

電書ですらいまだに抵抗があるというのに、いわゆるWEB漫画はいちいちページをロードしなくてはならず、別に時間がかかるというわけではないが、そういうまだるっこしさがなんかイヤだったりする。

と、書いたところで、大学受験のころに高津カリノの「うろんなページ」を見まくっていたことを思い出した。

うろんなページ

『WORKING!!』と『サーバント×サービス』はアニメ化もされたのでご存知の方も多いだろう。

連載作品の詳しい話はさておき、僕は高校の時分、受験勉強をサボりながらガラケーを開いてこの「うろんなページ」の漫画を読みふけっていたのだった。

というか今思うと、ガラケーからアクセスできる娯楽なんて4コマの漫画くらいしかなかったのではないだろうか。

ぶっちゃけ絵がすごくうまいかっていうとそうでもないのだが、異常にクセの強いキャラクターたちがとても魅力的に描かれていて夢中になったのだった。

けれども誤算だったのは、センター直前にこの中の1作品をちょうど読み終えてしまい、虚無感を抱えつつ試験に臨まなくてはならなかったという点である。（言うまでもなく、僕は受験をナメてかかっていた）

今でも、たまにアングラで凄みをもったWEB漫画に出会うこともあるのだが、その紹介は別の機会に譲りたい。

話をアニメに戻すと、今期は『ゾンビランドサガ リベンジ』を楽しみに日々を生きている。2-3年前に放送した『ゾンビランドサガ』の2期目にあたる作品だが、前情報もほとんどなしに1期を観たときの衝撃ったらなかった。

テイストはすごくバカバカしいのにあまりにも謎が多いのが面白く、何より作中に登場する楽曲の作りこみが好印象で、僕がここ10年くらいで観た中では一番ハマった作品だと思う。

よければ1期（無印）の2話まででいいので観てみていただきたい。