ALSと天命の全う#11
こんにちは、chigusaです。ようやく春めいて来ましたね。すみません、2ヶ月近くお休みをしてしまいました。その期間に父は天命を全うしました。
前回の投稿あたりからは、発熱を繰り返し2022年を迎える頃には熱がない日が無くなり毎日解熱剤の服用をするようになりました。もちろん食事もほぼ取れません。この頃あたりから、もう寝かせてほしい。と日々訴えるように。
亡くなる2日前には解熱剤は効かなくなり血圧はどんどん上がり、このままでは心臓が疲れてしまう可能性があるから、夜に座薬を投与する事になりました。その後拭いても拭いても汗が止まらず、どんどん体温も低下し血圧もどんどん低下。この頃には意識はあるものの朦朧としていて反応はない。
翌朝にはモルヒネの投与開始となり、約15時間後、息を引き取りました。
1日以上反応もなく目も開けない状態だった父が、待っていたかのように皆んなが揃ったタイミングで最期は目を開け家族に「ありがとう」と訴えるように涙を流していました。
母の「もう分かったよ、お父さん」との言葉で父はゆっくりと目を閉じていきました。
ALSは本当に大変な病気です。脳はしっかりしていながらも、当たり前の日常を痛みを伴いながら徐々にひとつづつ奪っていきます。
父はよく頑張って戦ったと思います。振り返れば思うことも沢山あるけども、同居を選択して1年半と短い時間ではあったけど、私の選択は間違っていなかったと思う。父を通して命についての勉強をさせていただいたと思いました。