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映画『告白、あるいは完璧な弁護』(7/1鑑賞)

ひりつく緊迫感と息を呑む展開がたまらない。
ある密室殺人の容疑者たる男と、その弁護士。裁判を前に雪の山荘で打ち合わせをする中、別の事件との関連が浮上した。
真実を探る二人は、互いに探り合ってもいる。

“噓をつかなければあなたを無罪にできます”と弁護士は言う。彼女が依頼人の言動に向ける目は鋭く厳しい。徐々に男の口から証言が引き出され、検討を重ねるうち事件の様相は変化していく。
果たして彼はやっていないのか否か。

各々が知り得る事実と、知りたい事柄。隠すための噓と、暴くための噓。
互いの思惑が交錯し、繰り広げられる駆け引きに、引き込まれずにはいられなかった。石が忙しなく裏返されるオセロを眺めるような心地で固唾を呑んだ。
事件の真相も、二人が行き着く結末も、どうなるのかと非常に興味をそそられたんです。とても面白い作品でした。


映画『告白、あるいは完璧な弁護』予告編

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