映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(11/23鑑賞)
この騙し合い、ハラハラどきどき面白かった。
警察や税務署も抱き込む脱税王から、10億を超える額を徴収せよ――そのために公務員・熊沢がタッグを組んだのは、各々に特技を持つ個性的な詐欺師たちだった。
脱税を見逃せないとはいえ、公務員が詐欺師と!? という驚きはやはりありました。
ただ、脱税王に正攻法で挑むのはあまりに厳しい。権力とカネをほしいままにする彼に逆らえば、キャリアを潰されかねない。時には、人生さえも。
だから見て見ぬふりの人間が多い中で、熊沢には許せない理由がある。
気弱で無理に笑ってみせる熊沢の奥に、並々ならぬ気魄を感じることが度々あった。 それに、脱税王に踏み躙られた者は他にもいて。詐欺は一体いつから、果たしてどこまで計画されていたのかという疑念も浮かぶ。
脱税王もただ騙されるわけではない。警戒し、リークもあって返り討ちにしようとする。
熊沢ふくめた詐欺師集団と、大勢の黒服を率いる脱税王。直接対決の場は見物で、お互い何を仕掛けているのか、状況がどう転ぶのか、ハラハラしながら見守りました。この危機、どうやって乗り越えるんだろう、とか。
カラクリが明かされていく場面は爽快だった。
とても楽しんだ作品でした。
映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」予告編