泣いてる理由がなんであれ
子どもが泣いていると
「どうしたの?」
「なんで泣いてるの?」って
聞きたくなるのは
自然なことかもしれない。
泣きやませてあげたくて、
泣いている理由
(=苦しいことや困ったこと)を
取り除いてあげたくて、
理由を知りたくなる。
早く泣きやませないと!
って思うと焦ってしまうから、
早く理由を聞き出そうと
急かしたりして。
「ちゃんと言わなきゃわからないでしょ!」
なんて、叱りつけてしまったりする。
でも、
うまく言葉にできないことも
自分でもどうして泣いちゃうのか
わからないこともある。
(おとなだって、そういうこと、あるよね)
泣いてる理由がなんであれ
泣きたくなる気持ちの中身がなんであれ
ただ一緒にいるだけでいい。
ママやパパの腕の中で
安心して泣けたなら、
泣きたい気持ちを
丸ごと受けとめてもらえたなら、
必要なプロセスを経て回復できる。
泣いてる理由は
落ち着いてから
やっと言葉になるかもしれない。
または
なんで泣いてたかなんて
もうどうでも良くなっちゃう。
もちろん
赤ちゃんがお腹すいたとか
おむつが濡れたとかで泣く時とか、
怪我したとか具合がわるいとか、
そんな理由で泣いている時は
できるだけ早くそれに応えて
欲求を満たしたり
原因を取り除いたりしてあげたらいい。
でも、そうじゃなくて
むしろ、泣くことが目的で
泣くことで回復しようとしている時もある。
泣いている理由にこだわらなくてもいい。
わからなくても大丈夫。
無理に理由を聞き出そうとすれば
無理に理由をつけようとする。
言葉にしたことは
必ずしも真実ではない。
言葉を話せるようになったからといって
言うことそのままを鵜呑みにはできない。
(いつも本音だけを言う訳じゃないって
私たち、よーく知ってるよね。笑)
咄嗟に、思いもよらない言葉が
飛び出すこともある。
心配かけたくなくて、誤魔化すこともある。
つい嘘をついちゃうこともある。
子どもだって同じこと。
だから
急いで理由を問いただしたりしないで。
まずは泣きたい気持ちごと抱きしめて
そばにいてあげる。
それだけで、じゅうぶんだったりするのよね。