見栄より本心を出す
以前、主人が車の中でぽつんと言いました。
「今年も、そろそろ終わりか__。これまで忙しくて大変だったけど、それなりに頑張った充実感のあるいい人生だったな」
私はその言葉を聞いて驚き、主人に聞き直しました。
「エーッ、敏雄君!? オドロイタゼヨ(笑)」
「うん、お前にも、子供たちにも、神様にも感謝している」
まだ若い頃から二人でいつも話していた「人生80歳をメドとしてがんばって生きよう」がそろそろタイムリミット。
それを思えば、この歳になって主人がそう言ってくれたことで何かスッキリしたものでした。
娘、息子たちに主人の言葉を伝えたら、二人とも腹の底から「エーッ、あのお父さんがそんなこと言ったの? でも、本当にその言葉を聞いて、子どもとして気持ちが安らぐ思い」と素直に喜びを表現してくれ、私自身も主人の言葉に対してホッとしたものです。
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