海外で働く私が、「絶対にする」と決めた3つのこと
みなさんは、仕事で「絶対にする」と決めている信条はありますか?私が海外で働く時の信条が3つあります。どうやってそれが出来上がったのか、それを実行した結果どうなったのか、書いてみます。
社会人1年目、コピーをしながら考えた
社会人1年目、私はモンゴルの学校で日本語教師として働き始めました。ある夜、資料をコピーしながらこれから始まる新学期のことを考えていました。この時、色々マインドマップを書くということにハマっていて、なんでもマインドマップにしていました。その流れから、この先どのように働いていくかについてマインドマップに書いてみることにしました。
働き始めて1ヶ月は先輩のもと、夏期講習で教えていました。その間に、先輩からこの学校で働くことについて色々教えてもらいました。そして、新学期が迫ったとき、私はどのように働きたいのかマインドマップで考えることにしたのです。
海外で働くとは?
日本で働く時と、海外で働くときの1番の違いは、「私は日本人である」ということだと思いました。私は日本語教師なのでその意識がもっと強かったと思いますが、一般企業でも多国籍な職場でも、日本人であることには変わりありません。
じゃあ、日本人として働くにはどうしたらいいだろうか。日本人として見てもらうにはどうしたらいいだろうか、そういうことを考えたのです。
絶対にすること①時間を守る
まず、1つ目に決めたことは「時間を守る」ことです。私はこの学校で日本人として働きます。日本人のイメージといったら、時間を守ること。私も、時間を守ることを気をつけようと思いました。
例えば、授業の始まりと終わりの時間を守ること。学生との約束の時間を守ること。提出書類や成績の締切を守ること。会議の開始時間に遅れないようにすること(だいたい時間通りに始まらないので、これは「会議に遅れないようにする」になりましたが)などを気をつけていました。
絶対にすること②約束を守る
2つ目は「約束を守る」です。先生に対しても生徒に対しても、信頼関係の構築が大事だと思いました。そのために、約束を守ることが信頼関係につながると考えました。
例えば、頼まれたことややるといったことを忘れずにすること。調べごとなどは忘れがちなのですが(大体授業で「先生、これ質問です」言ったことは、生徒自身は忘れている)、調べるようにしていました。
絶対にすること③自分に非があったら認める
3つ目は、「自分に非があったら認める」こと、簡単に言えば「自分が悪いときはごめんなさいと言う」ことです。これも、信頼関係の構築に大事だと思ったし、生徒にどんな人になってほしいかと思ったとき、ごめんなさいが言えるって大事だなと思ったんです。
授業で書き順が違ったり、日本語の発音が違うと指摘されたり(日本人の中では許容範囲だけど音声の揺れがある時、違う発音だと聞こえるようです)、「日本語ネイティブだし」とちょっとイラっとするような場面でも、まずは指摘を受けとるようにしていました。
モンゴルの学校で、3つを守った結果
この3つを心に決めて、モンゴルの学校で働きました。時間は守られないし、計画はないし、コロコロ変わることも多いし、日本と違う環境でいつも体当たりでしたが、3つは守るように気をつけました。もちろん、いつもできていたわけではないと思いますが、この3つを決めたことで自分のスタンスがはっきりし、少しは働きやすかったと思います。
私は結局この学校で5年間働いたのですが、あるときに教頭先生に「モンゴルに染まらずに仕事をしてくれた」と評価されたのです。私は結構モンゴルのやり方に合わせていると思っていて、そうでもしないと仕事が進まないから仕方なく、というところもありました。しかし、この3つを守っていたことで、日本の仕事のやり方のいいところを生かして仕事をしたと評価されたように感じました。
それ以外にも、大小様々な仕事を任せてもらえたり、日本人のお客さんの対応をしたりなど、学校として大切な場面を任せてもらえたのは、この3つを守ると決めたからかもしれません。
デメリット:日本に帰ってきて…
海外から日本に帰ってきて、海外と同じように働き始めると「あれ?何か違う?」ということが起きます。意見を言いすぎていたり、距離感が掴めなかったりします。海外では「日本人だね」と言われ、日本では「なんかちょっと違う」と言われ、なんだそれ!となることがよくあります。
それでも、3つの「すること」は、今でも守るように心がけています。