般若心経の全訳と「ぎゃーてーぎゃーてー」の意味
先程は私の伝えたい言葉がメインだったので、般若心経全文の意味を知りたい方向けに🪶
『般若心経』全文の解説
『般若心経』は仏教の核心を短い言葉に凝縮した教えであり、その中には苦しみを解消し、心を自由にするための深い智慧が込められています。
ー 観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時
照見五蘊皆空 度一切苦厄 ー
観音菩薩が深い智慧（般若）に基づく瞑想を行ったとき、すべての存在を構成する五つの要素（五蘊：形・感覚・思考・行動・認識）が「空」であることを見抜きました。この洞察により、すべての苦しみを乗り越えました。
➡ この冒頭は、私たちに「物事の本質を見れば、苦しみは消える」という安心感を与えます。
心を静かにし、自分を縛る固定観念を手放すことで、新たな視点が生まれるのです。
－ 舎利子 色不異空 空不異色
色即是空 空即是色 受想行識亦復如是 ー
舎利子よ、「形あるもの（色）」は「空」と異ならず、「空」もまた「形」と異ならない。形はそのまま空であり、空はそのまま形である。他の要素（感覚・思考・行動・認識）もまた同じです。
➡ この言葉は、「すべてのものが変化の中で存在する」という真理を教えています。
何かに執着しても、その本質が常に移り変わるものであると気づけば、苦しみを和らげることができます。
ー 是故空中無色 無受想行識
無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法 ー
だからこそ、「空」の中には形も感覚も思考も存在せず、私たちが見たり聞いたり触れたりするすべての感覚対象もまた本質的には存在しません。
➡ 私たちの感覚が捉える世界は、移ろいやすい一時的なもの。そこに固執する必要はないのです。これにより、物事に対する視点が広がります。
ー 無眼界乃至無意識界 無無明亦無無明尽
乃至無老死亦無老死尽 ー
目から意識に至るまで、また無知からその終わりまで、すべてが「空」であり、本質的に実体を持ちません。また、老いと死、そしてそれらの終わりもまた「空」の中にあります。
➡ 生老病死という人生の苦しみも、「空」の視点から見れば実体がありません。
これを知ることで、私たちは苦しみを抱えることなく、今を生きる力を得られます。
ー 無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故 －
苦しみの原因やその解消の道、そして智慧を得るということすら、実体のない「空」の中にあります。だからこそ、何かを得ようとする執着を手放すことが大切です。
➡ 私たちは「何かを得るために努力しなければ」と思いがちですが、この言葉は「そのままの自分で十分」と教えてくれます。
執着を手放したとき、心に本当の平安が訪れます。
ー 菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罣礙 無罣礙故
無有恐怖 遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃 ー
菩薩は般若の智慧を基に行動することで、心に障害がなくなり、恐れや迷いも消え去ります。これにより、心は完全な安らぎ（涅槃）に至ります。
➡ 涅槃とは、すべての執着や苦しみを手放し、心が澄み切った静寂の状態。これは誰もが目指すことのできる境地です。
ー 三世諸仏 依般若波羅蜜多故
得阿耨多羅三藐三菩提 ー
過去・現在・未来のすべての仏も、この智慧によって完全な悟りを得ました。
➡ 私たちもまた、般若の智慧を日常に取り入れることで、自分自身の悟りに近づくことができるのです。
ー 故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪
是無上呪 是無等等呪 能除一切苦 真実不虚 ー
この智慧は最も偉大で明るく、無上で比類のない真実の言葉であり、あらゆる苦しみを取り除く力があります。
➡ この一節は、智慧がどれほど私たちの心を救い、道を照らしてくれるものかを教えてくれます。
ー 羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 －
「行こう、行こう、さらに彼岸へ行こう。完全なる悟りへ！」という力強いマントラです。
➡ この言葉は、私たちを励まし、新たな一歩を踏み出す勇気を与えます。悟りへの道は決して遠いものではなく、日々の一歩一歩の積み重ねの中にあります。
個人的に、最後のマントラは奈良の飛鳥寺に販売されている絵本の中にあった言葉の意味が1番しっくりきました。
その絵本の中のマントラの意味では、
おぎゃー、おぎゃー、おぎゃー、おぎゃー
の意味だけだそうです。かわいい。笑
誰もが子供であり、誰もが赤ちゃんであり、誰もが母から愛を授かった命であり、
また誰もがお母さんもあなた達、我が子の力になりたいんですよ。といった、母と子が繋がるマントラだと描かれていたので、
おかあちゃーん！！と人間が遠くの空にいるお母さんに叫んでいるようなマントラが大好きなので、私はそちらの意味で唱えています。
『般若心経』は、難解に感じられるかもしれませんが、その本質は「執着を手放し、心を軽やかに生きる」というシンプルな教えです。
この教えを日々の暮らしに取り入れることで、私たちはより穏やかで自由な心を手に入れることができるでしょう。
どうぞこの言葉を胸に、軽やかな新年をお過ごしくださいね🙏🏻
お母ちゃんへの挨拶は、ちゃんとしなきゃね。それが神社やお寺だと私は感じています。
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