撮影裏話その3
三部作の最後の撮影場所の最初のイメージは熊野だった。
頭の中では決まってたのだけど… なんだかすこーしチグハグな問題をどうクリアするか?!みたいな感じで日々が過ぎていった。
そうこうするうちに私のプチコロナ鬱との戦いに於いて、環境を変えたい!変えなきゃ!!と、居てもたってもいられなくなった。思い立ったが吉日派は即行動w
そして色んなタイミングが重なり一週間程八丈島での山籠りを決行w
初めて降り立った島は温かく迎えいれてくれて、まるでバリ島とおんなじやん!!と感動する。そこから色んな場所を回るにつれて心身が解(ほど)けていく。
やはり人間は自然と共になければ生きていけないよなー。自然を戴いて、自然から癒されて、自然に還っていく。シンプル。
そんなこんなである日、南原千畳敷という海岸に立った瞬間に「この場所だ!」と。解っちゃったんです。最終作品に思い描いた場所は熊野ではなかった。ココなんだ。
悠久…火山が噴火し、流れ出た溶岩が海に辿り着き、冷やされて固まっていったであろうこの地の息遣いと鼓動…エネルギー。もう身体中の血が騒ぎ立てる!(時間軸も歪みだし、30分のつもりが2時間は居たらしい。)
心の浄化も完了し、あとはここで最後の撮影の為の段取りだ!妄想を形にすべく必要な全てを揃えていく。
私の中でこの場所には太鼓(太古)の鼓動しかない!と思っていたところ、郷土芸能である八丈太鼓(独特なフォームや打ち方に名前がある)があるのを知る。そこからも早い!運よく八丈太鼓の島の名手を紹介していただき、一旦島から帰宅。
一ヶ月待ってスタッフと4人でいざ島へ!
出発当日...早朝4時!派手に転んで肩、顎、指から流血!!!なんということ〜〜〜〜;とはいえ遅れるわけにはいかない!で、6:30羽田にて待つも、なんということか...欠航〜〜〜〜〜;泣く泣く帰宅。
さーー!リベンジだ!!翌日も同じく7:30の便を神頼みで待つ早朝6:00....何とか条件付き(引き返すかもよ〜?的な)で飛んでくれて...無事着陸!やった!そして一行は海岸へ下見直行。
とにかく梅雨入り真っ只中の島の特に海側なんて風は強いわで、撮影するには99%不可能と言われ。しか〜し!不可能を可能にする女w、晴れ女をなめちゃいけないww 先ずは信じること、そして強く想うこと。(しかないんだけどね〜)
で、翌日の撮影日。やっぱり島の天気予報は大雨とか雷とか。いんや!!負けない強い気持ちを持つんだ!!待つこと5時間...ようやくその時はやってきた。
島の漁師(救世主出現!)がやってきて、「これから45分は降らないよ」とのお告げ!!!よっしゃ〜〜〜!
ということであの不思議な光景の中、テイク5でワンカット撮りを終えたのでした。きっと晴れてたらあの溶岩にたまる水たまりや、無人島にかかる雲の感じはなかったんだろうと想うと、あの日あの時あの場所はやはり奇跡の賜物。
こうしてようやく3部作を撮り終えて、予選→準決勝→決勝と勝ち進めたお陰で全てを披露できる喜びはひとしお!!
8/1の結果はドキドキですが...コンテストによって救われたアーティスト魂が夢中にクリエイトし、仲間とともに過ごした時間と大勢の応援してくれる仲間たちにまた心を救われながら過ごした日々が一生の宝物となりました。
決勝戦の八丈島での作品をイヤホンで体感しながら見てください*