脳を休める習慣を、たんたんとつづけると不安から解放される
マインドフルネスは、いまよく知られている瞑想法なのかな、と思います。
先日行った本屋さんでも、関連した本がけっこうありました。
わたしは、マインドフルネス瞑想にくわしいわけではないのですが、友人に教えてもらったり、本を読んだりするなかで、こんなふうに理解しています。
*****
”マインドフルネス” とは、過去の想いや未来への不安にとらわれずに、「今ここ」にとどまる精神状態を、意識的につくること。
ぼんやりとして頭を休めているつもりのときにも、実は、脳内には、さまざまな雑念が浮かんでは消え、その活動に大量のエネルギーを消耗している。
そのために、頭も体も疲れきってしまう。
頭の中にひっきりなしに浮かぶ、雑念にとらわれないために、マインドフルネス瞑想が効果的。
呼吸に意識を集中する、
今している行動をひとつひとつ意識的にする、
などの方法がもちいられる。
マインドフルネス瞑想には脳を休ませる効果がある。
脳がつかれていると、集中できず、怒りがわきやすく、無気力になるけれど、マインドフルネス瞑想をすると集中力が高まり、仕事の効率もあがる。
*****
さらに、わたしは最近知ったこと。
マインドフルネス瞑想には、脳を一時的に休息させるだけではなく、つかれない脳へと、構造そのものをつくりかえてしまう作用もあるのだとか。
もっとくわしくご興味がある方は、こちらの本、面白かったですよ。
わたしが実践しているフォーカシングには、マインドフルネス瞑想とつうじる部分があります。
それは、身体の感覚に意識を向けて、「今ここ」にとどまる状態でおこなうこと。
フォーカシングでは、これを“ プレゼンス状態” とよびます。
プレゼンス(presence) : 存在
自分という存在そのもの、今この状況のなかで生きている身体全体を、意識しつづけます。
フォーカシングは、身体のなかの、ハッキリとした感覚になる以前の、かすかな「何か」に意識を向けることで、その「何か」が展開していくプロセスを体験する技法。
この内なる展開のプロセスがはじまるまえ、ただプレゼンス状態をととのえるだけでも、心と身体はゆるまり、ちょっとした身体の痛みが消えてしまうこともあるんです。
プレゼンス状態をととのえるには、まずはゆったりとした呼吸を意識する。
そして、床についた足の裏の感じを意識するところからはじめ、ふくらはぎ、膝、…と、身体全体をスキャンするように意識を向けていきます。
わたしはフォーカシングをつづけてきて、たしかに心が落ちつき、安定しています。
ずっと恐怖を感じているなど、慢性的に緊張状態におかれていると、脳に過度のストレスがかかり、本能や感情をつかさどる機能が暴走しはじめるそう。不安や怒りなどの衝動が、とまらなくなるんですね。
意識をかえ心と身体をととのえる、とは、脳の機能不全を、元のバランスのとれた状態にもどしていく、リハビリのようなプロセスなんだなぁと思いました。
だから、一時的にワークに集中するのではなく、脳を休める習慣をつづける必要があるんだなぁ、と。
(ファニーアップルワークショップでつかう、「ハートの絵」「心のお天気」「アニマルクロッシング」「感情ワーク」も、いまの自分の感覚に集中し、思考を休める手法です。)
こういうワークにとりくみはじめると、不安や怒りなどの衝動から、早く解放されたい、と焦ってしまいますよね。
けれど、ここは気長に、ゆったりかまえて、淡々と習慣にしていく。それがいいんだなぁと思います。気がつくと、落ちついて集中できる状態になっているのでしょう。
★わたしが習慣にしている、簡単なマインドフルネス瞑想をひとつご紹介★
【食事のとき、身体の状態を意識しつつ、ゆっくりと味わう】です。
①まず食べるまえに深呼吸をして、身体に意識を向けます。
お腹がどれくらい空いているか、なにか他に感じることはあるか。
②食べ物をよく噛んでゆっくりと味わいます。
色やカタチ、匂いや味わいに注意を向けます。
③飲みこむときには、口から喉、胃へと、食べ物が通っていく感じに注意を向けます。
④途中で、どのくらいお腹がいっぱいになったのかを丁寧に感じます。
「もう満足だ」と感じるならば、そこまでにしてもいいかもしれません。
⭐︎参考記事⭐︎