悲願花 【詩】

僕は気付いていたんだ

君がいなくなる事に

それでも言い出せなかったのは
臆病な僕の小さな抵抗

行かないで
とあの時言えてたならきっと君は今も
僕の隣にいてくれたんだろう?

でも言えなかったよ
そしてもう君に言うことは何もないんだ

ただ最後に…
うん、最期にひとつだけワガママを言うよ

逝かないで

今日も咲いたよ
君が植えた僕等の悲願の花。

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