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友達と死

その日の夕方に
Y子ちゃんが病院へ運ばれた事を知った私は
両親に病院へ行きたいと言ったが
「今行っても、会えへんから
落ち着いてからにしぃ」と母に言われ
腑に落ちないまま
夕食を食べてお風呂に入った

すると、急に母が風呂の扉を開けて
「絵恵!Y子ちゃん亡くなったやて!
今からY子ちゃん家に行こか」と
えらい勢いで言ってきた

母は、Y子ちゃんもよく遊びに来て知っていたし
彼女のお母さんの事も
子供会の行事でよく知っていた
私の2番目の兄と
Y子ちゃんの兄も同級生だった事もあって
面識はあったのだ

私は、死というモノを全く知らない人生だった
そりゃそうだ、その時まだ8歳なのだから

周りで誰かが、死ぬという事なんて
考えた事もなかった

Y子ちゃんの訃報を聞いた時


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