突然の別れ
その日の昼過ぎ頃から
Y子ちゃんは、兄姉とその友達と
彼女と同じ隣保の同級生で
違うクラスの幼なじみのEちゃんと
子供6、7人と付き添いの保護者と
近くの川へ遊びに行っていた
地元でも有名な大きな川で
その川の橋の真下で
川遊びをしていた
Y子ちゃんは
その橋の橋脚まで浮き輪なしで
泳いでみると言って泳いで行ったと
みんなは各々遊んでいてY子ちゃんが
その橋脚まで誰も見ていなかったのだ
足がつく浅瀬から橋脚までは、
12、3mぐらいだっただろうか
橋脚の付近の深さは、3mはあるだろう
足がつかず、ひとりもがいていたところ
彼女の二つ上の兄が気付き
その友達が浮き輪を投げたが
掴まる気力もなく沈んでいったという
実は私も、あまり詳しい事は
聞いていない
聞きづらいかったし
聞くのも怖かったから
それ以上は、よく知らない
そして、その夕方のサイレンと共に
Y子ちゃんは病院へ運ばれ
8歳にして、突然私の前から
居なくなってしまったのだ