詩 哀れなものたち
人にはそれぞれ生き方があって
人にはそれぞれ考え方があって
それを否定する権利など
何人たりともありはしない
でも人は人の好みがあって
評価したがる
理解しがたい状況を
◯か☓に区分したがる
過半数で結論を出してしまって
はたして
それでいいのだろうか
個性とは
個個の性(ここのさが)
なのに
認めようとしないのは
ただの阿呆にしかすぎない
同じ
姿、形をもちながら
哀れなものたちよ
ただ
阿呆には阿呆の意地がある
その意地を通すか、通さないか
◯を☓に
☓を◯に
哀れなものたちよ
君はどう考えるのか