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【徒然ひだまり手帖】vol4〜お節介のはじまり〜

いまごろの島は蛍の季節

本土のホタルと違って 
ヤエヤマヒメボタルは陸蛍

2mmくらいの小さな小さな蛍が
チカチカと光って

ティンカーベルが飛んでるような可愛さで

本土と違う初めての景色に

本当に南の島に来たんだなって

いちいちなんでも喜んだ

島での初めての夜

四方の戸を開けて寝ていると

庭の石をジャリ、ジャリっと踏む音が

「しまった、いくらなんでも無用心すぎた」

ドキドキしたまま動けなくて 
いつの間にか眠ってしまって

翌朝 庭にたくさんのヤギのウンコ

人間より野生のヤギの方が多い島でした 笑

小さな島の集落はもっと小さくて

店もなくて 簡易郵便局があるだけ 
そこに自販機がひとつ

のんびりした 島時間のはじまり

私も子供たちも
新しい生活の始まりにワクワクして

なにをしても笑い転げてた

そんな光景に 
私は心からホッとして 嬉しかった

~~~~~

息子の太陽が2才の頃 幼稚園に入る前

とてもとても育てにくい子だった

暴れる 泣きわめく 言葉が通じない 
しかも激しい

泣きわめく声に頭が割れそうに痛くて 

追い詰められた私は 
彼にむかって手を振り上げた事がある

カッとなって 
感情のままに叩きつけそうになった

振り上げた手が怖くて そのまま力を込めて

叩くかわりに 
暴れる彼を痛いくらいに抱きしめて

「この子がかわいい!この子がかわいい!」

自分自身に言い聞かせるみたいに
大声で繰り返して泣いた

「誰か助けて」 涙が止まらなかった

今でこそ障害のある彼に向き合って 

動じない
受け止められる私がいるけれど

私だって最初から
そんなお母さんだった訳じゃない

私には彼は3人目の子供だった

きっと3人目だから 
叩かずに耐えれた

3人目だから
この子は少し違うって思えた

これが初めての子だったら?

そのまま叩いてしまったんじゃないだろうか

うまく子育て出来ない自分を
責めたんじゃないか

3人目だから 
助けを求める方法を知ってた

「助けて」って
どこに言えばいいのかわからない

そんな お母さんもいるんじゃないだろうか

大変な思いをしているお母さんや

頑張り過ぎているお母さんをみると

無条件で抱きしめたくなる

だからってなにも出来ないけど

それでも「1人で悩まないで」
「ずっとしんどい訳じゃないから」って

「誰も悪くないよ」 
「一緒に頑張ろう」って

彼を叩かずに済んだあの日の出来事が

辛い思いをしているお母さんが

子供を叩かずに済む
お手伝いがしたいと思った原点です

お節介な私のはじまり 笑

ヒメホタル ひねもす チカリチカリかな

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