【選挙ウォッチャー】 北海道知事選2019・分析レポート。
ぶっちゃけた話、北海道はだいぶヤバい奴が知事になってしまった可能性があります。一見、かなり良さそうに見えるんですけど、鈴木直道さんには市の財産を中国の企業に売ってしまった疑惑が囁かれています。長らく続いた高橋はるみ知事の政治に嫌気が差していた人もいるかもしれませんが、鈴木直道さんがやってきたことを突き詰めていくと、かなりヤバいかもしれないのです。昔から「北海道はでっかいどう」だと言われてきましたが、このままだとどんどん「コンパクト北海道」になってしまうかもしれません。例えば、北海道に新自由主義の思想が入り込み、北海道の空港が外資系企業に売り払われれば、北海道がますます住みにくい場所になってしまうのです。
鈴木 直道 38 新 自民・公明推薦
石川 知裕 45 新 オール野党推薦
完全に「大阪ダブル選挙」に話題を持って行かれていますが、実は、北海道知事選こそ日本の深い闇を示している選挙なのです。東京都の職員だった青年が破産した町である夕張の魅力に見せられて、やがて市長になり、夕張の町を立て直すために奮闘する。そんな美談が隠れ蓑となり、見えないところで動いていた商談話が、単なる売国になってしまっている可能性があるのです。鈴木直道さんが良い人なのか悪い人なのかは分かりません。これからの政治をしっかりと見守ることで、4年後にしっかりジャッジしましょう。もし道民の大切なインフラが誰かに売られることになった時には要注意です。
■ 北海道の空港民営化という問題
最近になって、ようやく「水道民営化」の問題は認知されるようになりましたが、実は、北海道で進められようとしているのは水道の民営化ではなく、「空港民営化」の問題です。この問題を指摘している議員は少なく、立憲民主党の篠原豪さんが問題視していたのは知っていますが、それ以外の議員がどこまで空港コンセッションという売国政策を警戒しているのかはわかりません。実は、既に民営化されている空港は存在し、代表的なのが「関西国際空港」です。莫大な税金を投入して空港を作ったのは国だけど、それを安く払い下げてもらい、永久にウマウマしていこうというのが「空港コンセッション」の本質です。空港もまた重要な交通インフラなのですが、これがどんどん営利で運営されてしまうと、空港利用料が高くなったりして、それが航空券の値段に繁栄されたりします。過疎の地域こそ、いかに安く交通インフラを守っていくかがポイントになるわけですが、それとは真逆のことが、まさに今、北海道で起ころうとしているのです。
実際に、鈴木直道さんにはスキー場を中国の企業に安く売った疑惑があります。かなりの激安価格で売ることになったので、「転売されたらどうするんだ?」という声もあったのですが、鈴木直道さんは「相手は転売しないと言っている」と主張。転売禁止を条件にすることができたのに、相手の言い分をあっさりと信じた、あるいは、最初から転売されることを知っていて動いていたのです。当然、転売禁止の口約束なんて何の効力もなく、あっさり転売されてしまいました。これで中国の企業はバクバクに利益を上げることになったのですが、地元では「最初から中国の企業と仲良くしていたんじゃねぇか?」と言われているわけです。日本の企業ならともかく、中国の企業に地元の財産を安く売り渡して転売されている時点で、コイツにポリシーは何もないという話ですが、つい最近まで鈴木直道さんが市長をしていた夕張市は、とうとう人口が8000人を割り込みました。鈴木直道さんは鉄道を廃止し、税金を上げ、市民に「こんな所で暮らせるか!」という街を作ってきたのです。もちろん、破産するほどに酷い市政運営をしてきた歴代の市長や市議たちに大きな責任があり、すべての責任を鈴木直道さんに背負わせるのは可哀想なのですが、少なくとも結果を出してきた市長ではないということです。しかも、中国の企業に市の財産を売り渡した疑惑はそのままで、もしかしたら売国野郎だったかもしれない人間が知事になってしまったのですから、北海道の空港が民営化される日はそれほど遠くありません。これから北海道の人たちは空港利用料などを取られるようになり、北海道に帰るたびにお金を取られ、そのうちに「北海道なんかに住んでいられない」という日が来るかもしれないのです。おいしい空港利権に竹中平蔵とその仲間たちが群がり、やがては外国資本が牛耳るようになるかもしれません。日頃から「中国人が土地を買っている」と大騒ぎしているネトウヨこそ、空港コンセッション問題には敏感になるべきですが、なぜかネトウヨは「自民党だから良い人だ」ということで鈴木直道さんを応援していたのです。
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