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【選挙ウォッチャー】 高知市長選2019・分析レポート。

高知県知事選もなかなか面白い選挙ではあったのですが、それ以上に面白かったのが高知市長選です。自民・公明推薦のエリート官僚と共産党を中心とした野党統一候補の青年との一騎打ちとなった高知県知事選とは異なり、こちらは5人が乱立する大激戦となりました。5人の内訳は、今年で5期目を目指す現職のオッサンに、保守系候補が3人、共産党の候補が1人という構図になりました。一言に「保守」と言ってもさまざまで、頭の悪いネトウヨから、カルトめいたゴリウヨまで、バリエーションはさまざまです。このレポートでは新聞や雑誌が報じてくれない高知市長選の本当の姿をご覧いただけます。

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岡﨑 誠也 66 現 立憲・国民・社民推薦
久保 博道 65 新 高知県議(自民)
浜口 卓也 39 新 高知市議(自民)
岡田 泰司 69 新 高知市議(共産)
中島 康治 41 新 居酒屋経営

現職の岡﨑誠也さんは自民党系の候補でしたが、今年は自民党の久保博道さんや浜口卓也さんが立候補してきたため、これらの候補に配慮した自民党が自主投票を決定。それに伴い、公明党も自主投票になってしまったため、巨大な創価学会の組織票は誰のものにもなりませんでした。実質的には現職の岡﨑誠也さんと久保博道さんの戦いであり、浜口卓也さん、岡田泰司さん、中島康治さんは厳しい戦いであると見られていました。


■ 乱立の原因は土地の活用法をめぐる問題

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無風選挙が続く高知市で、5人が立候補する大激戦になった原因は、ひろめ市場の隣にある土地をどう活用するかをめぐって、市長と議員の間で対立が生まれたからでした。自民党には絶対に譲れない何かがあったらしく、出来レースで進めた市長に異を唱える形で、久保博道さんと浜口卓也さんが立候補したというわけです。これがまた自民党らしい話なのですが、久保博道さんと浜口卓也さんで統一すればいいものを、こういう利権をめぐる問題では必ず分裂してしまうのです。

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市長が出来レースで利益誘導しているのではないかと疑われている土地はここだけではなく、全部で3か所ほどあるようです。現職の岡﨑誠也さんは今年で5期目で多選について良く思っていない人もいる中で、だんだん腐ってきているのではないかという疑いがあります。これからますます人口減少が深刻になっていくことが予想されている中で、いまだに土地の問題でモメている場合ではありません。可能であれば、やはり高知市民の皆さんがちゃんと議会を傍聴し、どんなやり取りが行われているのかを知るべきです。しっかり街のために働く市民派の議員たちとともに、もっと積極的に情報を集めるようにしましょう。


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