【選挙ウォッチャー】 仙台市議選2019・青葉区レポート。
10月18日から宮城県議選がスタートし、10月27日が投開票となっています。大量に送りつけられているパンフレットの件は、ようやく警察に動いていただける目処が立ちましたので、改めて宮城県議選から取材を再開したいと思います。今回はキートスでも皆さんからのご支援をいただきますので、現地の様子はツイキャスでもお届けしていくことになります。せっかく見ていただくのであれば、皆さんにも宮城県議選で盛り上がっていただきたいと思いますので、今日から5日間にわたり、仙台市議選のレポートをお届けし、皆さんに楽しんでいただこうと思っております。
まずは、仙台市のド真ん中である青葉区です。定数15に対して19人が立候補したため、この中から落選するのは4人ということになります。他の選挙区では1人か2人ぐらいしか落選しないのに、ここでは4人も立候補するというのですから、なかなかの激戦です。4人しか落選しないのに「激戦」という表現をしなければならないくらいに、政治家になってくれる人がいないことを示していますが、ここではまた共産党が選挙戦略に失敗していました。
■ 議席を増やそうとして議席を減らす共産党
ここ最近、いろいろな所で見られる共産党の逆効果な選挙戦略。仙台市青葉区でも悲惨な結果が待っていました。このレポートでかねてから指摘しているように、共産党はデータ上、4年前より10%以上も票を減らしているエリアが少なくありません。場所によっては20%以上も票が減っています。これは、これまで緩やかに共産党を支持していたような人たちが、さまざまなネット上のデマに触れるにつれ、共産党を支持しなくなっていることを示していると思われ、さらには高齢化により、熱心に共産党を支持していたような人たちが物理的に選挙に行けなくなっていることを示していると思います。僕は共産党に限らず、どの政党も支持しない(政党ではなく人を選んで投票することを提唱している)スタンスにありますが、正論を言っているはずの共産党が支持されないことには関心があります。なぜ、真っ当な主張が国民に受け入れられないのか。一つにはネトウヨによって存在そのものが全否定されていることが挙げられると思うのですが、それ以前に、そもそも選挙戦略がイケてないということがあります。
これは共産党をディスりたくて書いているのではありません。共産党は真剣にデータと向き合い、まずは議席を死守していくディフェンスから始め、中央も含めたイメージ戦略を展開し、議席拡大に転じるべきであるということです。「共産党のバーカ、バーカ!」と言っているだけの、何一つ中身のないネトウヨ本が売れて、「共産党は正しい主張もあるのに得票数が減っているのは、これこれこういう理由があると考えられるので、選挙戦略はこうするべきではないか」ということをエビデンスを示しながら書いている僕のレポートは全然売れない。こうなってくると、商業主義に走り、共産党を小バカにしたレポートを書いた方がいいということになってしまいます。最近は大手出版社ですらお金のために魂を捨てているのですから、僕のような零細弱小ベンチャー企業が魂を売らないとも限りません。もっとも、NHKから国民を守る党の危険性を伝えるのに1年以上かかっているわけですから、共産党は選挙戦略を見直すべきなんていう話は、伝わるまでに5年以上かかるかもしれません。その頃になったら共産党は今よりずっと規模を縮小していることでしょう。一刻も早く手を打たなければならないような警告をしているのですが、今のところ、読んでもらえる気配がありません。
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