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【選挙ウォッチャー】 那覇市長選2018・分析レポート。

完全に「選挙の潮目が変わってしまった」と言ってもいいかもしれません。沖縄県知事選では翁長雄志さんの遺志を継ぐ玉城デニーさんが勝利しましたが、豊見城市長選、那覇市長選と「オール沖縄」の候補が勝つことになったのです。今年2月の名護市長選は渡具知武豊さんが勝ち、世紀の番狂わせを演じた政権連合(自民・公明・維新・希望)だったのですが、あの必勝パターンがハマらなくなってしまいました。しかも、今回の那覇市長選に至っては、接戦どころか、大きく離される始末。沖縄県知事選に立候補した佐喜眞淳さんとの強力タッグを組んで訴えていたはずの翁長政俊さんには悲壮感さえ漂っていました。どうしてこうなってしまったのか。今回は公明党が自主投票になってしまったことに加え、文春砲を喰らってしまった「パイズリおじさん」と、それを売った政権連合内部のオジサンたちの覇権争いが原因です。かなり面白い選挙になりましたので、速報性を持ってお届けさせていただこうと思います。

城間 幹子 67 現 オール沖縄
翁長 政俊 69 新 自民・公明・維新・希望推薦

もともとは沖縄県知事選の前哨戦、もしくはダブル選挙という位置付けでしたが、沖縄県知事だった翁長雄志さんの急逝に伴い、沖縄県知事選が前倒しされたため、那覇市長選は沖縄県知事選の後に行われることになりました。沖縄県知事選の結果が大きく影響したことは間違いないと考えられ、玉城デニーさんが知事になって以来、沖縄のムードは明るさに満ちており、それまで佐喜眞淳さんに投票した人たちでさえ「玉城デニーさんが知事になって良かったんじゃないか?」と思い始めているのではないかと感じました。なので、そもそも城間幹子さんには人気がありましたが、ここに追い風が加わったと思います。


■ 文春砲で「パイズリおじさん」が話題になる

今回の選挙期間中、またまたうっかり話題になってしまったのが「沖縄のパイズリおじさん」こと国場幸之助先生です。10月18日に発売された「週刊文春」によると、国場幸之助さんは人妻の女性に「パイズリしたい」というLINEを送っていたそうで、自民党県連会長がとんだ変態野郎だったことに動揺が広がっています。国場幸之助さんと言えば、今年5月に松山のバーで働く女の子をホテルに連れ込もうとして口論になり、仲裁に入った観光客と揉み合いになってしまい、最終的に骨折させられるというダサい事件を起こしたことで知られていますが、今度は人妻に「パイズリしたい」というLINEを送っていたことが報じられたため、2度目のイエローカードは退場です。ちなみに、松山のバーの女の子と今回の人妻、まさかの同一人物です。ぶっちゃけた話、仲裁に入った観光客をぶん殴るのは犯罪なので、これは完全にアウトだと思いますが、人妻とはいえ、LINEで「パイズリしたい」と送るのは犯罪ではないし、国会議員が不倫をしていることにはモラルが問われますが、それでも犯罪ではないし、同じゲス野郎としてはパイズリしたい気持ちが分からないわけではないので、それをLINEで送ったのがバレちゃったのは超絶ダサいことはダサいのですが、これで政治生命が奪われるというのは変な話だと思います。それより同じ「週刊文春」で報じられている片山さつきさんの「国税庁に口利き100万円」の方がはるかに問題だと思いますので、議員を辞めるべきは片山さつきさんでしょう。ただ、今となっては単なる「パイズリおじさん」になってしまった国場幸之助先生。「パイ国」とか「パイズリスト」とか「国場・パイズリー・幸之助」とか言いたい放題に言われるようになり、どのツラを下げて偉そうに国会議員をやるのかはわからないので、国場組の会社役員あたりの一般人になった方が、「お姉さんのウンコを食べたい」と送っても報じられる心配がないのでオススメではあります。そして、北方謙三先生に憧れるハードボイルド選挙ウォッチャーの僕から国場幸之助先生に贈る言葉はたったの一つです。「ソープに行け!」。ありがとうございました。


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