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【選挙ウォッチャー】 小金井市議選2021・分析レポート。

これまで2度にわたって「NHKから国民を守る党」を撃破し、今年はN国党の挑戦を早々に断念させた小金井市。とってもリテラシーの高い街で、3月14日告示、3月21日投開票で、小金井市議選が行われました。政治に対する意識が非常に高いため、候補者も多く、定数24に対して36人が立候補する大激戦となり、理想的な選挙の形になっています。保守系の候補が圧倒的な強さを誇るわけでもなく、文化の香り漂うリベラル系の候補もしっかり勝てる土地柄なので、非常に住みやすい街です。今はどのような市庁舎を建てるのかをめぐって喧々諤々しているのですが、利権にズブズブなのではなく、ポジティブに良い街にするために意見が飛び交っている状態だと認識しています。

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当初の予定では、小島糾史という男が小金井市から立候補する計画を立てていましたが、2019年12月8日に行われた小金井市長選に立花孝志が立候補して678票という、4人しか立候補していない選挙で、市議選でも通らないほどの数字を叩き出し、N国信者から借金をして挑戦する予定だったこともあって、このままでは勝てないし、勝てなければ借金を返済することも困難になるということで、小金井市議選への挑戦を早々に断念することになったのでした。だから、今回の小金井市議選は非常に平和な選挙で、微妙な泡沫候補の姿も見られたのですが、比較的ニコニコしながら選挙を見ることができたというわけです。


■ スタッフがオラついていた日本維新の会は落選

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2013年の小金井市議選では「みんなの党」から立候補して当選したものの、4年後の2017年は無所属で立候補して落選。このままでは今年も勝てないと考えたのか、今年は直前に「日本維新の会」に入党し、維新パワーで復活を目指してきました。「みんなの党」から「日本維新の会」に移籍した人と言えば、音喜多スリーパー駿センセイが有名で、先日もN教党の立花孝志から「また寝ていた」と指摘されるぐらいのマヌケなのですが、そもそも「みんなの党」の党首である渡辺喜美が、N教党を会派に受け入れるぐらいのマヌケなので、今まで「みんなの党」にいた人で、まともな人を1人も見たことがありません。まともな感覚の持ち主だったら、日本でワーストクラスの無能であるイソジン吉村知事と一緒に顔を並べるようなことはしないことでしょう。こんな恥ずかしいポスターが記録として残ったら、政治生命が終わりかねません。今はまだ多くの人が気づいていませんが、イソジン吉村知事は、歴史に名を刻むレベルの無能です。特に、大阪の新型コロナウイルス対策については「アホアホ伝説」として後世に語り継がれてしまうことでしょう。当選するためなら「日本維新の会」に入ってしまう。この時点で百瀬和浩さんの能力は「お察し」なのです。

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いまや、どこの議会でも「日本維新の会」が議席を取るかどうかは、大きな注目です。「身を切る改革」を信条とする日本維新の会は、行政の無駄を削ると言っていますが、必要な行政サービスがどんどん削られ、大阪の惨状は見るに堪えません。小金井市の市議会にも「維新」が入り込むのかどうかは非常に高い関心事であり、選挙ウォッチャーとしては当然、見守ることになるわけなのですが、今回は取材中に事件が起こりました。いつものように街頭演説の様子を邪魔にならない位置から撮影していたわけですが、スタッフが僕のことを盗撮し、何やらメッセージを送ると、関西弁のスタッフがやってきて「取材か何か?」と質問してきたのです。当然、取材であると答えたわけなのですが、肖像権がどうのこうのと言い出し、駅頭で選挙活動している候補者に肖像権なんぞあるはずがないと答えると、今度は「ここはJRの敷地だ」とイチャモンをつけてきたのです。せっかく邪魔をしないように端っこから撮影しているのに、「遠くからいやらしく写真を撮るな」と言ってきたので、あえて目の前に陣取って撮影することにしました。すると、百瀬和浩さんが「何ですか?」と言ってきたので、「選挙ウォッチャー」であることを説明したのですが、「よくわからないけど」と言い出し、僕のことは基本的に無視していました。

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僕は「日本維新の会」のことはクソ政党だと思っていますが、「政党ではなく、人で判断するべき」というのが信条なので、日本維新の会に属しているからといって、その候補者がクソだとは思っていません。もちろん、NHKから国民を守る党のように、所属している人間が全員クソであるパターンもあるのですが、日本維新の会にもグラデーションがあることを、僕はよく知っています。今のところ、関東地方で維新に属している人で、まともな人を見たことがありませんが、関西の地方議会にはごく少数ながら、クソではない人もいると思っています。だから、選挙ごとに「日本維新の会」だとしても、良い人であるかどうかを見極めようとしていましたが、百瀬和浩さんの陣営スタッフは、市民にオラついてしまうぐらいのクソであることがわかったし、百瀬和浩さんも素性を理解せずに敵認定していたので、市民にそういう態度を取っちゃう奴はポンコツだということで、当選しなくて良かったのではないかと思います。どこの世界に、市民にオラついてしまうクソ陣営がいるんだと思います。「大阪維新の会」のノリを東京で繰り出されても、クソであることが余計に広まるだけだと思います。

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スタッフは威勢よく新庁舎は無駄だと断言し、身を切る改革の維新が必要であるとガナっていたのですが、いざ百瀬和浩さんがマイクを握ると、めちゃくちゃ声が小さいし、何を言っているのか全然わからないし、ポンコツ度が極まって、この人に仕事ができるのかなと心配になりました。まだ直前にマイクを握っている奴の方が仕事ができそうです。そんなわけで、日本維新の会から立候補しても当選することはなく、小金井市に維新が入り込むことはありませんでした。さすがは小金井市長選に挑戦した立花孝志が678票しか取れなかった街なだけあります。ちなみに、百瀬和浩さんは36人が立候補した今回の小金井市議選で722票を獲得しているので、立花孝志よりも多くの票を獲得しています。


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