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【選挙ウォッチャー】 参院選2019・静岡県選挙区レポート。

7月4日公示、7月21日投開票の日程で行われた2019年の参院選は、どこを見ても本当に面白いです。なので、参院選の直後に出していたら、さぞかし儲かっただろうと思うのですが、当時はNHKから国民を守る党が国政政党になってしまい、「これはとんでもないことだ!」と思ったので、毎日、ウンコにまみれながらNHKから国民を守る党の悪行の数々をレポートにしてまいりました。しかし、僕の仕事は「選挙ウォッチャー」です。ウンコと戯れている場合ではありません。参院選レポート第2弾は「静岡県選挙区」をお届けすることにしました。

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牧野 京夫  60 現 自民党
榛葉 賀津也 52 現 国民民主党
徳川 家広  54 新 立憲民主党
鈴木 千佳  48 新 日本共産党
畑山 浩一  49 新 NHKから国民を守る党

静岡県選挙区の定数は2で、このメンツを見る限り、自民党は1人しか立候補していないので、ほぼ当選確実。榛葉賀津也さんは国民民主党ながら選挙に強く、そこに立憲民主党で徳川宗家19代の徳川家広さんがどこまで食い込んでこれるのか。日本共産党とNHKから国民を守る党は独自の戦いという感じだと思います。それでは1人ずつチェックしていきましょう。


■ 牧野京夫候補の主張

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牧野京夫さんは、元読売ジャイアンツの中畑清に似た風貌のオジサンで、自民党では竹下派に属しているオジサンです。もともとはテレビ静岡の記者だったそうですが、1999年から2期8年にわたって静岡県議として活躍した後、2007年からは参議院議員として活躍しています。現在は国土交通副大臣なのですが、このポジションはもともと塚田一郎さんが担当していました。しかし、北九州市と下関市を結ぶ2000億円の道路について「自分が忖度したから道路ができる」とドヤ顔で語ってしまったことが問題になって失脚し、後任に牧野京夫さんが任命されています。ちなみに、塚田一郎さんは今年の参院選に新潟県選挙区から立候補しており、この選挙レポートも後日リリースされますので、ご期待ください。

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牧野京夫さんがどんな思想で政治しているのかは、皆さんも知っておく必要があると思いますので、所属している議員連盟をご紹介しましょう。自民党たばこ議員連盟、神道政治連盟国会議員懇談会、みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会、創生「日本」、TPP交渉における国益を守り抜く会。ざっくり言えば、そこらへんにいるネトウヨのオジサンです。東海道新幹線で「Wedge」を読んで仕事ができる気になっているオジサンだと言ってしまえば、わかりやすいかもしれません。

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消費税10%賛成、選択的夫婦別姓反対、9条改憲賛成、集団的自衛権を容認する、原発再稼働は当面必要、同性婚の合法化反対。いろんな面で価値観の古い典型的なオジサンといったところだと思います。およそ時代に合っているとは思えないのですが、自民党という時点で創価学会の信者たちもこぞって牧野京夫さんに投票するので、選挙は楽勝です。


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