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【選挙ウォッチャー】 目黒区長選2020・分析レポート。

本当は、かなり終わっている選挙なので、じっくりと取材したかったのですが、いかんせん新型コロナウイルス感染拡大による「緊急事態宣言」が出されている最中なので、感染したくないし、感染させたくもないため、選挙ポスターの写真を撮ってくるだけになりました。ポスターを見た瞬間、全員投票したくないという地獄絵図になっており、はっきり言って、目黒区は終わっています。

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青木 英二 65 現 無所属(自民・公明・連合東京推薦)
山本 紘子 43 新 無所属(立憲・共産・社民推薦)
田淵 正文 61 新 日本維新の会

ポスターだけを見れば、山本紘子さんは美人で、野党統一候補ということもあって、なんとなく信頼を置けそうな雰囲気が漂っているのですが、実際のところは、立花孝志代表とツーショットを撮ってドヤるぐらいのポンコツなので、アホがトップに立つのだけは避けたいところです。かと言って、現職がアホではないかと言ったら、これもまたゲロを吐くほどのポンコツで、とんでもなく頭が悪いです。実は、今回の目黒区長選で一番マシっぽいのは日本維新の会の田淵正文さんなのですが、これもこれでポスターがキツく、投票したくなる人がマジで1人もいません。この悩ましい状況の中で、もし僕が目黒区民だったら鼻をつまみながら誰に投票するかと言ったら、今回、まったく勝負にならかった田淵正文さんだったと思います。僕が吉村洋文さんと二連で写っている日本維新の会の候補に投票してしまうぐらいに、この選挙は地獄なのです。


■ 衆院選・東京5区の前哨戦

この目黒区長選は、衆院選の東京5区の前哨戦とも言えます。しかも、日本維新の会から立候補している田淵正文さんは、次回の衆院選狙いのステップレースとして出馬をしており、本当に目黒区長になりたかったかどうかは不明です。本当は政策がグダグダなのに、テレビに出演しまくることで、実力とは別に日本維新の会の評価を高める手法も含め、すべてが緻密に計算された「天下取り」ではないかと見ています。昨年の参院選の東京都選挙区で音喜多駿さんが当選したことをキッカケに、大阪を中心に活動していたはずの手練れの選挙プランナーが東京にも入り、選挙をプロデュースしているのではないかと思わずにはいられません。もし衆院選が行われた場合、この東京5区はしっかり取材する計画を立てているのですが、2017年の衆院選はこのような形になっています。

[当]若宮 健嗣 56 自民党 10万1314票
[比]手塚 仁雄 51 立憲党  9万9182票
[落]福田 峰之 53 希望党  4万5737票

投票率は55.11%でした。もともと自民党の若宮健嗣さんと立憲民主党の手塚仁雄さんが熾烈な戦いを繰り広げているところであり、ドクター中松さんも立候補した2014年の衆院選は、若宮健嗣さんが10万2424票で、手塚仁雄さんが6万6255票ということで、だいぶ差があったのですが、2017年はその差が急激に詰まっており、目黒区でも手塚仁雄さんが存在感を示しており、この目黒区長選の結果は、東京5区の実力の差を見るのにちょうどよかったのです。東京5区では、今回の市長選とまったく同じ「自民・公明vs立憲を中心とした野党統一候補vs日本維新の会」という構図になることが想定されるため、実は、けっこう重要な選挙だったのです。


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