暦とは?
暦(こよみ)とは、Wikipediaには
『時間の流れを年、月、週、日といった単位に当てはめて数えるように体系付けたもの。また、その構成の方法論や、それを記載した暦書・暦表を指す。 〜後略〜』
https://ja.wikipedia.org/wiki/暦
とあります。
私たちがよく見たり使うカレンダーも暦のひとつです。
太陽がひと巡りするごとに「日」は更新されていき、365日で一年という区切りとし、366日目はまた、1日に戻り、新たな一年のスタートになります。
他にも中国歴、ユダヤ暦、ヒジュラ歴(イスラム暦)、マヤ暦、農歴など。
たくさんの種類があるものの大きく分ければ3つい分類されます。
1、太陽暦:太陽の巡りを中心とする
いわゆる西暦、グレゴリオ暦
2、太陰暦:月の巡りを中心とする
太陰暦では1年が354日となり、3年で33日、約ひと月ズレてしまう
(調整方法あり)
3、太陽太陰暦:月の巡りを中心としながら、補助的に太陽暦を用い、季節のズレを修正する ※「旧暦」と呼ばれているのはこちら
見聞きすることがあるでしょう「旧暦」とは明治5年まで1000年以上も日本で使われていた暦です。
この「旧暦」は3つの分類の「3」番目にあたる「太陽太陰暦」になります。ベースは太陰(=月)の巡りです。新月から次の新月前日まででひと月と数えます。
新月から新月前までのひと月はご存知の通り約29.5日。西暦の30日、31日よりも短いため1年は354日になります。西暦は365日ですから1年で11日も短くなり、3年で1月ほどズレてしまうことになります。
それを調整するために「閏月」を用い帳尻合わせをしています。
よく旧暦は日本の季節と合っている、なんていわれます。私自身も過去にはそう思っていました。
ですが月の巡りだけを見れば、季節感はお構いなしなんですよね。そこに太陽の一巡(一周)を24分割した二十四節気も用いて季節感のズレを極力減らしているのが太陽太陰暦。いわゆる旧暦になります。
旧暦は上記の意味以外でも曖昧に使われているのが実態。それでもそう困らないということでしょうか。
私は混乱したので本を読むなど自分なりに調べました。暦はそれぞれの環境に応じて作られますし、権力が関わるものでもあると知りました。
思えば人間以外に「暦」を持つ存在はいません。
私は過去にひとりで海外にいて(ネット環境もないなか)今日が何月何日何曜日かわからなくなったことがありました。
たったそれだけのことがどれほど不安感を感じるものか。自分の存在が不確かに感じるような不思議な不安感を感じました。
海外でパスポートを持たずに外出したときに、今、自分を証明するものがないと気づいたときの浮遊感にも似ています。
暦、カレンダーの存在意義はそんなところにもあるのかもしれません。
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