飛び出しても聞いてあげる
今週もよろしくお願いします😊
栄養職員として職員室で仕事をしていると、授業を抜け出してきた子供が代わる代わる遊び?にきた。
授業がつまらない、わからない、友だちと上手くいかない…などの理由で教室にはいられなくなると
フラフラッと現れる。
その子供たちの話相手になることもあったし、ちょっと気分が揺らいでいる時は、落ち着くように対応したりした。担任からの指摘が面白くなくて苛立ち、給食時間まで機嫌がおさまらないこともしょっちゅうあった。
給食時間が始まると私は各クラスの巡回にいく。
教室では給食の配膳真っ只中なのに、隣の空き教室を見るとふてくされてる児童が逃げ込んでいたりする。
ある時、給食時間にその空き教室に子供がいた。土足禁止なのにも関わらず、上履きのまま上がってウロウロしていたので「靴は脱いでから上がるんだよね?」と話しかけた。授業中の苛立ちを引きずっているため聞いていないふりをする。
他の教室を巡回し終えた後、空き教室に戻ってみると入口付近にきれいに揃えた上履きが見えた。
結構素直でよい子だな、と思った。教室には戻らないが…。
その子は普段はよく給食を食べるのだけど、機嫌を損ねると給食時間でも飛び出してしまう。
別の日には違う子が空き教室にいた。
私:「今食べないとお腹空いちゃうよ。」
子供:「空かないよ。いらない。」
私:「せっかくみんなに食べてもらいたいと思って給食作ったんだよ。じゃあさ、○○くんは何が好きなの?」
子供:「カップラーメン。」
私:「そっか、麺が好きなのかな。お母さん、忙しいと思うけど作ってくれるもので好きなものはある?」
子供:「パスタかな。」
私:「パスタ作ってくれるんだね。いいなぁ。
今日の給食もおいしいよ。食べてみない?」
…みたいにゆったり話して何となく促すと教室に戻ってくれた。
カッとなって飛び出すのには理由がある。だけど、担任の先生がすぐに対応できるかというと難しい時もある。
居場所が無くなった子供に遭遇すると、
いつも話しかけていた。なんだか放っておけなくて。
気持ちが落ち着いている時は、静かに座って給食を食べてくれる。しかもよくおかわりをする。本当は給食が大好きな子供たち。だけどちょっとしたことで教室にいるのが窮屈になってしまうんだよね。
私は、そんな児童のお母さん代わりに世話を焼くのが好きだった。
「あっ、今日もいた!」って思って笑