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筋トレでつけた筋肉は使えない!?「筋肥大」と「競技動作」のギャップを考える
「アスリートの筋肉=機能的で使える筋肉」
高い身体能力と競技力を兼ね備えたサッカーやラグビーなどのアスリートの筋肉は非常に高機能なイメージを持つ一方、筋肉の美しさを競うボディビルダーは見た目だけの筋肉で、機能的ではない「見せ筋」などと言われることがあります。
なぜ、同じ筋肉でもマイナスイメージになっているのか。
今回は、筋肉を軸に、筋肉の質的違いから、競技動作と筋トレ動作の違い、それらの背景にある学術的理由について考えていきます。
■ 筋肉の質に違いはあるのか
・ボディビルダーの筋肉 → 大きいだけで、質の低い筋肉(見せ筋)
・他アスリートの筋肉 → 機能的で質の高い筋肉
一般的には、このようなイメージで語られる事が多くあります。
── 実際、筋肉に「質」の差はあるのか。
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