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暖かく眩しい日差し

1月30日木曜日。
いつも6時に目覚ましを掛けて、結局起きるのが6時半になる。本当は6時に起きたいのに…ということで、5時半に目覚ましを変えてみた。
そのおかげなのか、6時15分に起きられた。いつもより微妙に早い。でも、わたしは知っている。微妙に早く起きた場合、全ての動作が少しずつゆっくりになり、結果いつも通りギリギリになる。やっぱり今日もラジオ体操はできなかった。いつもラジオ体操か
、ぬいぐるみの整理、花瓶の水替え、そのいずれか、もしくは全てを諦めている。
やっぱり少なくとも6時に起きなくてはダメなのだ。
仕事は今日は午前中のみ。今日もやることは沢山で、身体が2つ欲しくなった。パソコン作業とみんなの作業の手伝い両方同時に出来れば良いのだが。スタッフへの指導について、社長から電話でアドバイスを受けるも、どうもしっくり来ない。何回か言っても直らないようだから、みんなに聞こえるような形で言った方が良い…って、本当にそんなやり方しなきゃダメなのかなあ?結局は、わたしができるやり方に落とし込むしかないだろう。
午後は珍しく渋谷へ行く。基本は避けているのだけど行きたい場所が2箇所あり、重い腰を上げて。以前同級生がInstagramに上げていたおにぎり屋が気になっていたので、そこで昼食。よせば良いのに、ビールを頼んでしまう。全くもう、ねえ。おにぎりプレートとおでんセットはかなりお腹いっぱいになった。ビールを飲むなら単品注文が無難か?ってかビールを飲まなきゃちょうど良かったかも?でも、やっぱりビールは美味しかった。
目的の1つ目である本屋への道のりに、何人か路上に座ってお椀、ないしはプラスチックのケースを置いている人見かける。うっ…お金を入れるべきか悩みながら歩く間にまた次の人…という具合なので諦める。結構若い人もいて胸が痛む。イヤホンからはジェーン・スーの相談コーナーで男尊女卑思考が強すぎる父親の悩みが流れていて、心がぐったりとする。
目的の本屋では、いつもの本屋で時々見かけていた、ブックケースなどを作っている作家さんが納品したとの情報を仕入れて、行ってみたのだけど、もう全然商品が残っていなかった。人気なんだなあ。ブックケースなんていらないだろ〜と思っていたが、カバンに直接入れると想像以上に本が傷むんだな。あったら良いかもと思ったのだが、やっぱりいつもの本屋で買うことにしよう。きっといつかタイミングが合う日が来るだろう。とは言え、折角来たのでどんな品揃えなのかな〜と店内をぐるぐる。そこでふと、目が合ってしまう。本に目は無いけど。中井久夫「世に棲む患者」。手書きのポップもあり、それを読んで、買おうかなと手に取る。パラッと捲ると「文字小さい〜」とビビるも、最初のページに「統合失調症を治すということは、一般的に元の状態に戻そうとすることであるが」というような文章を見つけて、買おうと決意をする。文庫本なのに1,400円かよ!高!と思いつつも、負けずにレジまで持って行った。
家に帰り、その本をポンと置いておいたら、仕事から帰った夫が「え!!!なに、こんなん買ったの?!中井久夫?!」と反応。中井久夫は絶対ヤバい(いい意味)と思いつつ、ずっと買わずに、読まずに避けていたらしい。そんな中井久夫が、中井久夫の方から、妻を仲介して、とうとう夫の元に来てしまったわけだ。フフフ、そうだったか。
本屋の後は、2つ目の目的地。久しぶりに松濤美術館へ行った。気になりつつも見逃すことを覚悟していた展示に滑り込み。今週末で閉幕なのもあってお客さんも多い。須田悦弘という彫刻家。舟越桂に見出された人らしく、木工とは思えぬ繊細な作品から、どこか刹那的な雰囲気で、死を思わせる。そして、松濤美術館の2階展示室にあるソファは絶品だ。これ以上のソファを見たことがない。渋谷の街でダメージを受けた身体を沈め、作品の写真を懸命に撮影しながら流れていく鑑賞者をボーッと眺めた。目は開けているけど、半分寝ているような、夢とうつつを行ったり来たりするような時間だった。

いいな、と思った作品、1枚だけ撮った
他にも素晴らしい作品沢山あったよ

今日もゆっくり風呂に入り、キャンドルを灯し、夕飯におでんを作る。昼も食べたのに?いや、昼食べたからこそ、作ったのだ。実は今までおでんを家で作ったことが無かった。元々あまり好きではなかったから。お酒を飲むようになって徐々に美味しさがわかってきたよ。今家にある大根と卵と蒟蒻で作れるんじゃね?と思いついたわけ。あと焼いたししゃも。油味ほぼゼロメニューで、既に低い夫のコレステロール値が更に下がりそうだ。意外とお腹いっぱいになったけどなあ。日本酒も少しだけ飲んだよ。

今日はそんな感じです。

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