料理とコード進行
今回は、「カメムシとパクチー」の話題から、ギターのコードの話をしました。
単体のコードも面白いのですけど、それは謂わば、野菜や肉など食材そのもののようで、それを使っていくつかのコードを組み合わせると、『コード進行』というお料理が出来上がる、というようなイメージがあります。
「あんた!ポッドキャストの中では〈色〉で例えたんだから、画材と絵とかで例えなさいよねっ!」と思われるかも知れませんね。僕にも何故かわからないので、ご容赦下さい。コードには色や風景を想起するけど、音楽や曲作りには料理してるときみたいな感覚があるんです。
あくまでイメージですけど、具体的にするならスープを想像してみていただくと良いかも。コード進行は、そのスープに雰囲気や味のキャラクターを与えてくれるように思います。
これはイタリアンだよー中華だよー(ここでは実際の国の話というわけではなく)とか、甘めよー辛いよー、など。
食材の種類が少なめならシンプルに。多めなら凝った感じに。
響きが複雑なコードは、ハーブやスパイスで、アクセントや隠し味を加えるときのような、でもやりすぎると悪趣味になったり。
手堅い安心感のある組み合わせもあれば、敢えて意外な物同士を出会わせるのも面白い。と、思っているものが自分と他人では大きな差異があったりするのもまた深い。
そんなわけで、僕は別にすごく料理が得意なわけじゃないけど、曲を作ったりコード進行を決めるとき、頭の中では台所でコトコトジュージューパラパラサクサクとやっています。旨いコード進行のレシピ、今後も勉強研究、そして僕なりのメニューも次々編み出したい。
「カメムシとパクチー」的なものは、きっと趣味の世界、仕事の世界にも沢山あると思うので、ぜひとも教えて欲しいです。この話題は絶対楽しい気がする。色んな人に聞けたら特集したいなあ。