小田晃生
映画が好きでして。マンガや本も好きでして。「なのだ、である」調だと、なぜか書きやすくなるので、なるべく勢いまかせに書いてみる記。週1更新、という最大の嘘。
小田晃生のアルバム作品の制作の経緯、裏話、解説、あとがき...などなどの記事をあつめたマガジンです。
手前味噌ですが、リクエストをもらったものを中心に、自分の曲の歌詞+ギターコードをアップしています。デジタルリリース作品の歌詞カード代わりにも。
2020年12月26日、配信リリースのアルバム「ほうれんそう」の歌詞集です。 Apple Music、Spotify...など、各種配信サイトにて。 https://linktr.ee/kohsey
毎週更新のpodcast「TORCH TIMES」での話題からのはみだしコラム。あるような無いような、微妙な相互関係ですけど併せてぜひぜひ。 podcastへのご感想なども、各記事コメントで気軽にお寄せ下さい。
※このページは随時更新しています 小田晃生(おだこうせい)と申します。音楽家をやっています。 普段のアーティストプロフィールにするには長過ぎる部分を含む自己紹介ページです。TwitterやYouTubeなど、フォローや登録をもらえると嬉しい色々、こちらにまとめてあります。 https://note.com/chicchaitanbo/n/n742e169938d7 演奏や制作のご依頼もお待ちしております。 【プロフィール】 小田晃生(おだこうせい / Kohsey O
『熱源』(著:川越宗一)をオーディブル版にて聴了。 19世紀末期〜20世紀中期くらいまでの樺太が舞台。活き活きとした登場人物たちが胸に残る。物語としては良い意味で淡々と進んでいくところが歴史の取り戻しようのなさを表すようで切ない。 そして、“帰属意識”というものについて考えさせられた。アイヌ、日本人、ロシア人、ポーランド人。世界が急速に広がっていくなかで、アイデンティティが揺れに揺れた時代だったのだなあと。アイデンティティであり、帰る場所。慰めや安心をくれるものでもあるけれど
家での映画鑑賞で「三大ダラシナウォッチング」と言えば、 ながら見・ぶちぶち見・寝落ち この辺りが挙げられるのではないかと思う。 これ、ぜーんぶ普段の僕である。 自分は映画が好きだ。好きなのだけど、集中した鑑賞が実はほとんど出来ていない。ときには1本観るのに1週間位かかってしまったりする。きっと、せっかく表現されているものをボロンボロンと大量に取りこぼしている。ほぼ観ていないも同然じゃねえか、と言われてしまえば返す言葉が無い。 何が悪いって、作品1本分の“時間”を確保せずに
我が家の小3娘は、わりと食べ物の好き嫌い多い系である。 それだけならまあいいのだけど、食卓に出た苦手な食べ物に対して、言わんでもいいのにわざわざネガティブな言葉をぶつけるクセがあり、それをいつも嗜める。いざこれから食事を楽しもうというときに、そんなバッドなヴァイブスを撒き散らすもんじゃありません。それに食べ物や作った人(←僕の場合もある)に失礼だろがい。 気持ちは分かる。だが礼節というものも知らねばなるまい。兎角、食べ物というのはセンシティブなものだ。誰かにとってはご馳走だ
先日、『エイリアン:ロムルス』鑑賞してまいりました! 仕事あがり、初めて行った調布のシアタスにて、IMAXレイトショー。 僕としては、『ドント・ブリーズ』のフェデ・アルバレス監督作品というのにはかなり惹かれた。ものすごく良かった。 深く暗い宇宙空間の息の詰まる静けさと美しさ、レトロフューチャー愛あふるる機器類やガジェット、あとフォント!蒸気、鎖、砂埃、油のダーティーさ。画と音の丁寧な生々しさに、冒頭からグッと世界に引き込まれる。そして、登場人物たちの心情と行動原理がとても切実
『HUNTER×HUNTER』の話をさせてください。 およそ2年ぶりの最新巻、38巻を読みました。 まぁ…なんて、なんて面白いことでしょうか。 念だ。こんなん絶対、念能力で描いてるでしょ。 物語の語り口がどこまでもオシャレだなあと思う。 “少年ジャンプのバトルマンガ“というジャンルをある程度背負いながらも、そこに常に俯瞰視点があって、定番的な表現も一歩踏みとどまって丁寧に届ける工夫がすごい。…要はとにかくオシャレ!僕はそう思っている。 そんなわけで、『HUNTER×HUNT
以前、三宅隆太さんがタマフルの特集の中で“説明台詞”についてお話をされていて、それがとても興味深く、以降、映画を観るとき、このポイントがかなり気になるようになった。 小説と違って、映画の中ではモノローグが不自然になりがちである。登場人物が急に感じていることをひとりで喋り出すと、そりゃおかしなことになってしまう。だから、会話相手が必要になったり、演技と映像で語らずに語る技術がある。また、ストーリー上で、これから何が起こるとマズいのか、何を解決しようとしているのかなど、現状の問
2024年7月より、僕のファンの皆さんに無記名アンケートの協力を呼びかけています。小田晃生の音楽に関しての質問もありますが、そのほかに音楽の聴き方、ライヴ企画のこと、SNSのことなど、音楽活動してると気になる人も結構いるんじゃないかなというような諸々の質問事項を盛り込みました。 この“小田晃生”というお店の運営に関わってくる様々な判断を、いつもはひとりでしているわけで、現状届いてる回答だけでもすでに興味深い結果になっています。 あまり奥ゆかしい表現だと回答してもらえないよう
皆さんは、エンドロールは観る派でしょうか、観ない派でしょうか。 映画館で、本編が終わったらすぐに席を立ってしまう人と明るくなるまで座っている人がいる。それはどちらでも良いと思うのだけれど、僕はエンドロール観る派。なので、明るくなるまで座ってる派。そして、エンドロールというものが好き派だ。 子どもの頃からエンドロールが好きだった。黒バックに中央寄せで配置された白い文字がズラズラと上に流れていくのをゲーム的に眺めていた。マリオ(昔のバージョン)っぽいキャラクターが、文字を足場に
『まんが日本昔ばなし』がすごい。やっぱりすごい。 みんな知ってるだろうか。かつてこんなものすごいアニメシリーズがTV放送されていたことを。 自分が子どもの頃、毎週土曜の19時からの放送が楽しみだった。妹たちの観たい裏番組の『美少女戦士セーラームーン』とチャンネルを争っていたせいで、この放送スケジュールがはっきり心に残っている。そのせいか、セーラームーンをひどく憎んでいた。あんなに心狭い人間であったことが残念でならないが、ともかく僕は『まんが日本昔ばなし』が、最高に好きだった
もう10年以上前。TSUTAYAでアルバイトをしていた頃のことである。ある日、レジカウンターで入荷してきたDVDのパッケージを見て、僕は「やー、ケイト・ベッキンセイル、キレイなひとっすね」と、つぶやいた。 すると、隣にいた男性社員のMさんがこう言った。 「なしたね」 「え?」 僕は聞き返す。なんとおっしゃった? 「成した」 「え?」 「神は成した」 「え?」 「神の御業としか思えないレベルの美しさだね...ってさ」 「なるほど!そういう意味だったんすね!」 神は成した!.
お試し程度の気持ちで作ったThreads(スレッズ)、宣伝ばっかりになっちゃう他のSNSとは差別化して、完全に趣味の場にしてみよかと、今年のはじめからぼちぼちと映画やオーディブルで聴いた本の感想を書き込んでいた。文字数制限がゆるめで、画像も要らないのは、なかなか気軽で助かる。(...映画だと、よく作中シーンを切り抜いて使っているのを見受けるのだけど、権利的にやっていいことなのかわからず、僕はビビってしまって出来ない) しかし、半年も経たずにモチベーションが途絶えた。僕はわり
2021年から始めた弾き語り練習配信「よるのおつとめ」ですが、今年の春からは週1回(火〜木曜日のどこか)夜21:30頃から、というペースに変更しました。配信先もインスタライヴのみにします。 もう、全部で何回やったのでしょう。結構な数になるはずだけど数えてません。始めた当初に書いた上の記事を読むと、実は途中から基本のスタート時間設定を遅らせたり、Twitterスペースは音が悪くてやめたり、YouTubeライヴの同時配信を始めたり、と、途中アレコレと調整はしてきてるんだなと思う
最近、“面白い”という言葉は残酷だな、と思うことがある。 僕の好みはサスペンスやホラーに偏っている。物語の中では、しょっちゅう大変なことが起こり、人が死んだりもする。ある作品に“面白い”と感じたとして、だけどもしかしたら似たような形で現実に恐ろしい思いをしたり、悩んでいたり、家族や大事な人を亡くした経験のある人もいる可能性があって、そういう方々にとっては、たとえそれがフィクションだとしても、もはや当事者と言ってしまえるような場合もあるんじゃなかろうか。 そんなふうに考え始めて
TBSラジオ、『アフター6ジャンクション2』のメール抽選で、なんとNetflix版『三体』のトートバッグとクリアファイルが当選!ありがとうございます...ウレシー!恐怖の視界ジャックカウントダウンクリアファイルは、中2息子にせがまれてプレゼント。 新学期はこれで教室をギョッとさせたれ! 2018年の番組スタートからずっと聞き続けているアトロクには山ほど恩恵を授かっています。自分から出る話題のほとんどが元を辿るとアトロク由来になってしまいそうで、ちょっとどうかと思うくらいです
昨年秋から、我が家は犬を飼い始めた。名前はアロ。日々のルーティンの中に、かの有名な「犬の散歩」を加える運びとなった。たいてい、妻か僕のどちらか都合が良いほうが散歩に出る。 犬と行動を伴にしていると、普段通らない場所に足を踏み入れることがぐんと増える。茂みや、草むら、細い山道、裏道。知らなかったスポットや、いつもと違う角度の風景の新鮮さに出会える。そして、僕はつくづく思う。 「犬との散歩中に遺体の第一発見者になるの、めちゃくちゃ説得力があるなあ」と。 物騒なことを書き始めて