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何かが宿っている

 見渡す限り黄金色に輝く稲穂の景色から一変、ひこばえが青々とし、うちのまわりは穭田ひつじだの風景に早変わり。
いや、そうは言ってもまったく秋めいてくれず、気温37℃て。

今年もひとまず稲刈り完了。

バインダーと鎌で手刈り

 以前も記事にしたが、猛暑での肉体労働だというのに稲刈りは快感だ。ちなみに私達は農家でもなんでもない米づくりのド素人。私1人の自己中から始めた米づくりだけれど今や大勢を巻き込んでの稲作となった。あーでもないこーでもないと毎年手探りでやってる。

 まだまだ体力のない小学1年生の次女すうまでも大人と同じ仕事量をこなし、真っ赤にほてった顔で清々しい表情。間違いなくゾーンに入っている。

 田んぼには何かが宿っている。

 田んぼに生息する生き物の数は、プランクトンのような微生物から鳥類まで、約6000種らしい。予想を遥かに超えてきた。これは「何かが宿っている。」レベルじゃない。恐れ入る。
 田んぼのドジョウって水が無くなったら皆用水路から出て行くと思ってたら、なんとカチカチの田んぼの下の下の方まで潜って冬眠してるんだってョ。そして春が訪れ水が入ると起きて上がってくるらしい。なんだか嬉しい。一緒に暮らしてるみたいで。

稲架掛けはさがけ
え?子泣きジジィの後ろ姿にしか見えないって?

 今年は何度も何度も組んだ竹が曲がる、折れる、倒れる、崩れる。こんな事は今まで無かった。心まで折れそうになる。
途中で気付いたけど、ブレーキだ。欲張って植えた稲の分だけ何度干しても倒れる。

 過ぎたるは猶及ばざるが如し

 雨に打たれ倒れた稲は諦め、来年は適量を植えようと誓う。ごめんなさい。。。

 これから約2週間、太陽と風の力を借り自然乾燥し、その後手作業で脱穀。さぁ美味しくなーれー!
(現在台風接近中、大雨が降っていることは考えない。)




なにか新しいことを始めようとするとき、そこに宿っている何かが必ずあなたを助けてくれるはず。応援してます。

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