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ぽかぽかしょっぱい雲見温泉

伊豆の最西端にある雲見温泉、知ってますか?

・しょっぱい!
・ぽかぽか!!
・湯上り優しい肌触り!

給料のほとんどは旅行代に消えていた結婚前。前職や趣味で温泉を巡りまくり、大学卒業後5年間で30都道府県・約200泊。そんな私が感じた雲見温泉の特徴です。

今回は、この私の大好きな温泉の特徴をそれぞれ紐解いていきたいと思います🙆‍♀️(色々調べてはおりますが、あくまで個人的な見解です)

①なーんでしょっぱいの?


温泉好きならおそらくやってしまうでしょう、顔に温泉をばしゃ〜。私もそう。そして第一印象、しょっぱ!!雲見の温泉は、しょっぱい。日焼けの後、花粉症の時期、涙がちょちょぎれた後、染み渡ります(心にも)。

それもそのはず、温泉分析表を見ると
【泉質:カルシウム・ナトリウムー塩化物温泉

塩化物イオンが7359mg/kg 含まれます。
海水は19900mg/kg ()。
雲見温泉は海水の1/3くらい。
そらしょっぱいわけだ〜

②なーんでぽかぽかするの?


3年前の真夏に初めて雲見温泉に入った私の第一印象。あっつ!!!ここの温泉で育った若旦那は、熱い温泉じゃないと入った気がしないといい長湯が苦手です笑 わずかな時間でも温まり湯上りじわじわと汗がでる保温性抜群の雲見温泉。

温泉分析表を見ると、【高温泉】との表記が。
これは源泉の温度が高いことを表します。

低温泉 25-34℃
温泉 34-42℃
高温泉 42℃以上

雲見温泉の源泉温度は59.4℃!
雲見園にパイプを通じて引いてきており、加水循環なしで社長が湯量を調整しながら毎日新鮮な温泉を溜め、熱めの適温にしていきます。

でも、ただただ熱けりゃ湯冷めしないなんてことはないんですね。家庭のお風呂で42度などで入っても、湯上りすぐ冷めちゃうことありませんか。なぜ温泉だとそうならないのか。ポイントは【高張性】と【ナトリウム】。

└ 高張性って?

温泉に含まれる様々な成分の総量が人間の体内の濃度より濃い泉質を(生理食塩水よりも濃度が濃い)高張性と称します。この濃度の差から、高張泉温泉は、温泉成分が身体に浸透しやすいと言われています。

8000mg/kg以下 低張
8000-10000mg/kg 等張 
10000mg/kg以上 高張 

雲見園の分析表を見てみると13110mg/kg 。
つまり温泉の成分がたくさん身体に入りやすいということです。

└ナトリウムってどんな効果があるの?

ナトリウムが陽イオンの40%を占める雲見温泉。ナトリウムというのは、体内に取り込まれると血液量が増すと言われてるらしく、ナトリウム塩化物泉が温まりやすいと言われる理由の一つと考えられています。()


様々なミネラルが、熱々の温泉を通じて体内に入り、血流を良くさせてあっためてくれるんですね〜♨️

③なーんで湯上りの肌触りが優しいの?


海の近くや、もともと海底でした〜なんて内陸の温泉に多いこの塩化物泉。海に囲まれた日本ではかなり多い泉質だそう。海から上がると、身体がべたべたしますよね。塩分が濃い温泉だと、海上がりのようにベタつくのではと思うかもしれませんが、そうならないのが雲見温泉。湯上りは意外にもしっとりさらりとします。

しっとりの理由は、
・温泉で塩の膜が皮膚にでき、水分を蒸発しにくい状態になる
・肌を乾燥から守るメタケイ酸も微量ながらも(63mg/kg)含まれている
・陽イオンの58%を占めるカルシウム。カルシウムには肌をツルツルにする効果がある
ph7.3の中性の温泉のため、肌への刺激が弱く、乾燥しにくい

などなど、たくさん出てきました。すぐに温まり汗が出る雲見温泉。発汗作用により体内から老廃物が出て、肌に必要な脂分が肌を守るという理由などもありそうです。湯船から上がったらシャワーで流さない方が温泉効果が保たれますね♨️

まとめ

雲見温泉の特徴を見ていくと、
・海水の1/3のしょっぱさ!
・その塩分が湯上りの冷めにくさのポイント!
・豊富なミネラル効果で温泉成分が身体に入りやすい!おかげで湯上りも優しい肌触り!

だからどんな人にとっておすすめな温泉なのか?また別に紹介したいと思います😌

参考: 温泉分析表の見方

※分かりやすく雲見温泉と称しておりますが、源泉は三浦(さんぽ)温泉です。源泉のお話はまた今度♨️

※勉強中ノートのため、記事に修正が入ることあり。ご了承くださいませ🙏

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