夜の迷い道(7/26 実録)
夏のとある夜のこと
人気の無い暗い都会で、私は駅を目指していた
地下鉄を使って、知り合いの最寄り駅へ
数年前には旅行なんてことはせず、
せいぜい車に揺られて1時間先の神社に行く程度
そんな私が、県境をまたぎ、バスに揺られ、
遠くに住む知り合いの元を訪ねるのが
月に一度の楽しみになりつつあるのだから
人生、何があるかわからない
この夜もいつも通り、地下鉄の駅に向かうため
地下へと進む通路を目指して歩いていたが、
どうにも建物の様子がおかしい
私はその原因が、バスの遅れによって