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阪神・淡路大震災から30年を迎えて

阪神・淡路大震災から30年を迎え、震災で命を落とされた方々に深く哀悼の意を表します。また、被災地で懸命に支援活動を続けられたすべての方々に、心から敬意を表します。

私が災害支援の道に進むきっかけとなったのは、ある一人の先人との出会いでした。阪神・淡路大震災でご自身のオフィスが崩壊しながらも、自転車で被災者支援を行い続けたという逸話を持つ高橋哲先生です。その後、先生のご縁で兵庫県の災害支援の研修会に混ぜていただき、災害支援の〝いろは〟を学びました。

私が、東日本大地震の時、国境なき医師団(Médecins Sans Frontières)のメンバーとして現地に派遣された時のスーパーヴァイザーも彼でした。先人たちが築き上げた災害支援の理論と実践の数々は、私にとって大きな羅針盤となりました。

その後は病院に勤務しながら、熊本地震、沖縄県北部豪雨災害などの現場で支援活動に携わることが私の生活の一部となりました。

どの現場においても、助け合いの力、そして再生への強い意志を目の当たりにし、支援に携わる一人としてその責任を深く感じています。

失われた多くの命と、それを悼む方々の心に思いを馳せながら、私もまた「生きる力」をお支えしようと思います。

どうか皆さまが安らかでありますように。

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